2020.08.04 20:05Business

日鉄、赤字２０００億円　発足後初、コロナで需要減―９月中間見通し

　日本製鉄は４日、２０２０年９月中間連結業績予想を発表した。純損益は２０００億円の赤字（前年同期は３８７億円の黒字）に転落する見込みとなった。中間赤字は１２年に旧新日本製鉄と旧住友金属の経営統合で発足して以降、初めて。新型コロナウイルス感染症の影響で自動車を中心とする製造業で鋼材の需要が世界的に激減した。
　宮本勝弘副社長は４日の電話記者会見で、「需要が完全に元の状態に戻るとは考えていない。リーマン・ショック時より厳しい状況だ」との認識を表明。日本製鉄は今年２月、瀬戸内製鉄所呉地区（旧呉製鉄所、広島県呉市）の２３年閉鎖など構造改革を発表したが、「すべての対策を前倒しして、さらに必要であれば追加策を検討する」と説明した。
　同社は本業のもうけを示す事業損益に限り通期の予想も公表。鋼材需要は１０月以降に持ち直すものの、感染拡大前に比べると低水準にとどまると想定。２１年３月期は１２００億円の赤字（前期は２８４４億円の赤字）と２期連続の巨額損失を見込む。
　同時に発表した４～６月期連結決算は売上収益が前年同期比２５．７％減の１兆１３１６億円、純損益が４２０億円の赤字（前年同期は３３３億円の黒字）だった。コスト削減を進めたものの、生産量の落ち込みによる影響をカバーできなかった。（2020/08/04-20:05）

英文版に切り替え

2020.08.04 20:05Business

Nippon Steel Predicts 200-B.-Yen Net Loss for April-Sept.

Twitter

Facebook

LINE

Nippon Steel Corp. said Tuesday that it expects to incur a consolidated net loss of 200 billion yen in the April-September first half of fiscal 2020, which ends next March.
This will be its first net loss for the fiscal first-half period since former Nippon Steel Corp. and Sumitomo Metal Industries Ltd. merged in October 2012 to create Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp. The merged company adopted the current name in April 2019.

Switch to Japanese