既存薬から数十種に絞り込み コロナ新薬候補、スパコン富岳で―理研
理化学研究所と京都大は3日、スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使った新型コロナウイルスの治療薬候補探索で、2000種以上の既存薬の中から、新薬候補として有望な数十種類を絞り込んだと発表した。
研究チームの奧野恭史・京都大教授らは、既存薬の中から新型コロナウイルスの感染や増殖に関わるたんぱく質と結合してその働きを抑える可能性がある薬剤を、富岳を使った分子レベルのシミュレーションで探索している。
2128種類の薬剤について、10日間でシミュレーション計算し、たんぱく質と結合しやすい薬剤を数十種類抽出した。この中には、海外で臨床試験(治験)中の薬など12種が含まれるほか、まったくマークされていない別の病気の薬もあった。
研究チームは、ほかのたんぱく質についても探索を続けるとともに、抽出された薬剤の特許を持つ製薬会社や医学研究者と治験などについて協議を進め、早期の新薬開発を目指す。(2020/07/03-18:39)
Supercomputer Fugaku Picks Potential COVID-19 Drugs
Japanese supercomputer Fugaku has chosen dozens of prospective COVID-19 remedies out of more than 2,000 existing drugs, researchers said Friday.
The announcement was made by a team of researchers from Kyoto University and government-backed research body Riken, which is leading the development of the supercomputer.
The team, including Kyoto University professor Yasushi Okuno is screening existing drugs to find ones that may bond to proteins related to the infection and growth of the novel coronavirus and inactivate them.
Fugaku, which has been ranked the fastest supercomputer in the world, is used for molecule-level simulations in the research.
The supercomputer spent 10 days on the simulations regarding 2,128 existing drugs and picked dozens that bond easily to the proteins.
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