2020.07.03 18:57Nation

自衛隊装備品を競売に 防衛省、収入増へ初の取り組み―戦車用ブーツ3000円から

26日のオークションに出品される航空自衛隊C1輸送機の操縦桿(かん)(防衛装備庁提供)

26日のオークションに出品される航空自衛隊C1輸送機の操縦桿(かん)(防衛装備庁提供)

 河野太郎防衛相は3日の記者会見で、自衛隊で不用となった装備品のオークションを26日に防衛省内で初めて実施すると発表した。初回はC1輸送機の操縦桿(かん)や航空自衛隊パイロットのヘルメットなど、約30品目。厳しい財政状況を踏まえ、収入増に努める姿勢を示すことで、防衛予算配分の増額につなげたい考えだ。
 河野氏は売り上げ目標について「(最新鋭ステルス戦闘機)F35の1機分(100億円超)ぐらいの収入を上げたい」と語った。同省幹部によると、オークションは麻生太郎副総理兼財務相が発案したという。

26日のオークションに出品される航空自衛隊のヘルメット(防衛装備庁提供)

26日のオークションに出品される航空自衛隊のヘルメット(防衛装備庁提供)

 防衛装備庁によると、開始価格の例は戦車用ブーツや旧デザインの部隊章が3000円、ヘルメットや酸素マスクの「パイロットセット」3万円など。物品にはすべて、自衛隊の装備として使用していたことを示す証明書を添付する。
 こうした備品は従来、鉄くずや廃棄物として売却または処分されていた。売り上げは防衛省の予算に直接には反映されず、国庫に入る。

26日のオークションに出品される航空自衛隊の酸素マスク(防衛装備庁提供)

26日のオークションに出品される航空自衛隊の酸素マスク(防衛装備庁提供)

 オークションに参加できる人数の上限は450人とし、3日から郵送により募集を開始。応募が多い場合は抽選を行う。詳細は防衛装備庁ホームページに掲載されている。(2020/07/03-18:57)

2020.07.03 18:57Nation

Japan SDF Equipment to Be Auctioned


An auction will be held on July 26 to sell goods used by Self-Defense Force troops, Defense Minister Taro Kono said Friday.
   Some 30 items, including a control stick of a transport aircraft and a helmet used by an Air SDF pilot, are expected to be put up for sale at the auction, the first of its kind, to be held at the Defense Ministry.
   The ministry apparently hopes that showing its eagerness to improve the current tough financial situation through the auction will lead to an increase of defense budgets.
   "We want to earn an income worth an F-35" stealth fighter jet, Kono told a press conference. The state-of-the-art jet is priced at over 10 billion yen per unit.
   The idea of holding such an auction was brought up by Deputy Prime Minister and Finance Minister Taro Aso, according to senior officials at the Defense Ministry.

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