パソコン、テレワーク仕様に コロナ共存で新たな商機
新型コロナウイルス感染症対策に伴う在宅勤務の広がりで、パソコン(PC)の販売が好調だ。メーカー各社はテレワーク特需をつかもうと、オンライン会議での使い勝手やセキュリティー性能を高めた新製品を相次いで投入。コロナと共存する新たな働き方に商機を見いだそうとしている。
家電量販店の売り上げデータを集計している調査会社BCN(東京)によると、ノートPCの販売台数は4月が前年同月比46%増、5月が51%増と大きく伸びている。在宅勤務に加え、大学でオンライン授業が導入されたことも追い風だ。
コロナ禍発生前は、米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ7」のサポートが1月に終了したことに伴う買い替えの反動でPC市場は縮小が見込まれていた。それだけに、想定外のテレワーク特需に各社の期待は高まる。
NECパーソナルコンピュータ(東京)の河島良輔執行役員は「4月から急激に市場が盛り返している。テレワーク・テレスクールの潜在需要は1000万台程度ある」と話す。6月中旬に発売した新製品では、クリアな音声でオンライン会議を行えるようにオーディオ機能を向上。セキュリティー対策も強化し、のぞき見防止のため本人以外の視線を検知すると画面に警告を表示する。
富士通は、画面上部のウェブカメラにカバーをかぶせる機能を搭載した法人向け小型ノートPCを5月下旬に発売。外部からカメラを不正操作されても、周囲の様子や利用者の顔などの映り込みを防止できる。(2020/06/23-07:09)
PC Sales Growing in Japan on Teleworking Demand
Sales of personal computers are increasing in Japan thanks to demand from workers shifting to teleworking to prevent infection with the novel coronavirus.
In a bid to win business opportunities related to changes in work styles amid the epidemic, PC makers have launched products suited for online conferences and equipped with enhanced security features.
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