海自、ラバウルに初寄港=太平洋戦争の激戦地-練習航海で、現地歓迎
太平洋戦争の激戦地、パプアニューギニアのラバウルに、海上自衛隊の艦船が9月、初めて寄港した。入港したのは遠洋練習航海中の2隻で、乗員らは現地の人と交流するとともに、歴史を学んだ。
かつてオーストラリアの統治下にあったラバウルは、太平洋戦争中に日本が占領し、航空部隊の基地を置いた要衝だった。多くのパイロットが犠牲となり、「搭乗員の墓場」とも呼ばれた。
海自によると、練習艦「かしま」と護衛艦「いなづま」が9月27~29日にラバウルへ寄港。乗員は幹部候補生課程を卒業したばかりの初級幹部約190人を含む約580人で、艦上レセプションや市民約1000人の乗艦などを通じて交流したり、戦没者の慰霊碑に献花したりした。ラバウルでは旧日本軍が教えたソフトボールが盛んで、地元チームと海自の交流戦も行われた。
大学講師として20年以上同国で生活するパプアニューギニア天然資源環境大の講師、原田武彦さん(46)は、現地の人たちと共に海自を歓迎した。原田さんによると、ラバウルでは今でも日本から伝わったくわで畑が耕されており、旧日本軍が現地の人を比較的丁寧に扱ったことなどから、親日感情は根強いという。
原田さんは「皆が待ち望んでいたところ、戦後70年以上たってようやく来てくれた。これをきっかけに日本とラバウルの交流が進んでほしい」と願った。(2019/10/04-13:36)
MSDF Ships Make 1st Port Call at Papua WWII Battlefield
Two Japanese Maritime Self-Defense Force vessels recently made the first MSDF port call at Papua New Guinea's Rabaul, where a fierce battle took place during the Pacific War, part of World War II.
Crew members of the training ship Kashima and destroyer Inazuma, both on a long-distance training cruise, interacted with local people and learned the history there late last month.
During the Pacific War, Rabaul, once ruled by Australia, was seized by Japan, which built an air base there. As many pilots died, the city was called a "grave of crew members."
According to the MSDF, the two vessels stayed at Rabaul for three days through Sunday.
The two ships had a total of about 580 crew members, including some 190 low-level officers who recently finished the officer candidate course.
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