2019.10.02 08:34World eye
「赤肉は健康に悪くない」 見解覆す新ガイドライン
【ワシントンAFP=時事】がんや心臓疾患を予防するには赤肉の摂取を減らす、というのが標準的な医学的助言だ。しかし過去の数十の論文を精査したところ、赤肉摂取による潜在的なリスクは低く、また証拠は不確かだとする結論が出された。(写真は資料写真)
米国内科学会が編集する「内科年報」に9月30日掲載された新ガイドラインによると、7か国の研究者からなる委員会は、成人の赤肉の消費について加工肉、未加工肉ともに「現状を維持すべき」だと提言した。
今回の再調査では、赤肉の摂取を1週間に3食分減らせば、がんによる死者数が1000人につき7人減るとの結論が導かれる数十の研究を分析した。
再調査に加わった研究者らによると、いずれもそうした減少はわずかで、統計には低い確度しか見いだせなかったという。また加工肉と循環器疾患や糖尿病を関連付けた研究のエビデンスの質は「極めて低かった」と付け加えた。
このガイドラインをまとめた栄養学者や医療専門家らによる独立団体「NutriRECS」の代表で、カナダ・ダルハウジー大学のブラッドリー・ジョンストン准教授(疫学)はAFPの取材に対し、赤肉の摂取制限による「がん、心疾患、糖尿病におけるリスク減少は非常に少なく、一方で証拠は不確か」だったとし、「つまり(リスクは)減少するかもしれないし、しないかもしれない」と述べた。
過去数十年にわたって多くの国の主要な医療団体は、赤肉と加工肉の摂取量を減らすことを食事に関する勧告の要としてきた。
世界保健機関(WHO)の「国際がん研究機関」は、加工肉には「発がん性がある」としており、また赤肉についても「おそらく発がん性がある」としている。
また今回の発表を受けて、世界がん研究基金が今後も助言は変えないと発表するなど、他の専門家らが反発している。
英オープン大学のケビン・マッコンウェイ名誉教授(応用統計学)は、科学的証拠が明確な答えを提供することはほとんどないと指摘する。同氏は「残念ながら、これらが示そうとしているのは、あれほどの年月を費やし何百万人もの被験者を調べても、われわれは依然、多くを知らないということだ」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/10/02-08:34)
米国内科学会が編集する「内科年報」に9月30日掲載された新ガイドラインによると、7か国の研究者からなる委員会は、成人の赤肉の消費について加工肉、未加工肉ともに「現状を維持すべき」だと提言した。
今回の再調査では、赤肉の摂取を1週間に3食分減らせば、がんによる死者数が1000人につき7人減るとの結論が導かれる数十の研究を分析した。
再調査に加わった研究者らによると、いずれもそうした減少はわずかで、統計には低い確度しか見いだせなかったという。また加工肉と循環器疾患や糖尿病を関連付けた研究のエビデンスの質は「極めて低かった」と付け加えた。
このガイドラインをまとめた栄養学者や医療専門家らによる独立団体「NutriRECS」の代表で、カナダ・ダルハウジー大学のブラッドリー・ジョンストン准教授(疫学)はAFPの取材に対し、赤肉の摂取制限による「がん、心疾患、糖尿病におけるリスク減少は非常に少なく、一方で証拠は不確か」だったとし、「つまり(リスクは)減少するかもしれないし、しないかもしれない」と述べた。
過去数十年にわたって多くの国の主要な医療団体は、赤肉と加工肉の摂取量を減らすことを食事に関する勧告の要としてきた。
世界保健機関(WHO)の「国際がん研究機関」は、加工肉には「発がん性がある」としており、また赤肉についても「おそらく発がん性がある」としている。
また今回の発表を受けて、世界がん研究基金が今後も助言は変えないと発表するなど、他の専門家らが反発している。
英オープン大学のケビン・マッコンウェイ名誉教授(応用統計学)は、科学的証拠が明確な答えを提供することはほとんどないと指摘する。同氏は「残念ながら、これらが示そうとしているのは、あれほどの年月を費やし何百万人もの被験者を調べても、われわれは依然、多くを知らないということだ」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/10/02-08:34)
2019.10.02 08:34World eye
Red meat unhealthy? Maybe not, researchers say
Cutting back on red meat is standard medical advice to prevent cancer and heart disease -- but a review of dozens of studies has concluded that the potential risk is low and evidence uncertain.
In new guidelines published on Monday in the Annals of Internal Medicine, a panel of researchers from seven countries suggested that adults continue current unprocessed red meat consumption.
The advice -- which immediately drew a sharp reaction from other experts -- added that adults should also continue current processed meat consumption.
The review, published in the journal edited by the American College of Physicians, analyzed multiple studies that, taken together, showed reducing red meat consumption by three servings per week could lower cancer mortality by seven deaths per 1,000 people.
Researchers said any such decline was modest and that they had found only a low degree of certainty about the statistic.
They added that the quality of evidence linking processed meat with cardiovascular diseases and diabetes was very low.
There are very small risk reductions in cancer, heart disease and diabetes, however the evidence is uncertain, Bradley Johnston, an epidemiology professor at Dalhousie University and director of the NutriRECS group that put together the guidelines, told AFP.
So there may be a reduction -- or there may not be.
People need to make their own decisions. We are giving them the best estimate of the truth.
The researchers said they want to change the old school approach of giving general nutritional recommendations, and to bring more focus on evidence of individual benefit.
People should look at this and hopefully make more well-informed personal choices, rather than being told what to do by authoritative organizations, Johnston said.
Eating less red meat and processed meat has been a cornerstone of dietary recommendations in many countries and from leading health groups for decades.
The World Health Organization International Agency for Research on Cancer says that processed meat is carcinogenic, while red meat is probably carcinogenic.
In response to the latest guidelines, the World Cancer Research Fund said it would not change its advice.
We maintain our confidence in the rigorous research conducted for 30 years, said its director of research, Giota Mitrou.
Kevin McConway, emeritus professor of applied statistics at Britain's Open University, said the scientific evidence provided few clear answers.
Depressingly, all this tends to indicate that after all these years and all these millions of research participants, we still don't know much, he said.
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