2020.04.28 07:08Nation

新規感染減で緩み警戒 安倍首相「楽観できる状況でない」―緊急事態、きょう3週間

衆院本会議で2020年度補正予算案が審議入りし、答弁する安倍晋三首相=27日午後、国会内

衆院本会議で2020年度補正予算案が審議入りし、答弁する安倍晋三首相=27日午後、国会内

 新型コロナウイルスの新規感染者数が東京都で2日続けて2桁台にとどまったことを受け、政府内には安堵(あんど)感が漂う。同時に国民に「緩み」が出ることを警戒する声も強く、29日からの大型連休に向け、引き締めを図る方針だ。首相は27日の衆院本会議で「緊急事態の早期収束に向け、今が非常に重要な時期だ」と強調した。
 政府は週内に専門家会議を開き、感染状況について分析する予定。首相は本会議で、5月6日に期限を迎える緊急事態宣言を延長するかどうかについて、「専門家の提言も頂きながら判断していきたい」と述べるにとどめた。
 首相はこの後の自民党役員会で「足元では新規感染の伸びが抑えられているように見えるが、楽観できる状況ではない」と指摘。「特に地方の医療体制を考えると、大都市から地方への人の流れを極力食い止める必要がある」と述べ、連休中の外出自粛を訴えた。
 都内で確認された新規感染者は17日に最多の201人を記録。その後100人台で推移していたが、26日は72人、27日は39人と落ち着きを見せている。緊急事態宣言が東京などに発令されて28日で3週間。政府高官は「減っているのは間違いない。今後もこの傾向が続くだろう」と述べ、対策が一定の効果を上げているとの見解を示した。
 一方で収束の見通しは依然として立っておらず、東京など都市部で再び人の動きが活発化すれば、全国へ感染が拡大する可能性がある。
 首相官邸関係者は「連休中の数字も見ないと分からない」と語り、今後の推移を注視する考えを強調。自民党幹部も「一番危険なのは、緩んで人が外に出ていくことだ」と指摘した。官房長官は27日の記者会見で、東京での新規感染者減少が緊急事態宣言に与える影響について「現時点で判断は差し控えたい」と言及を避けた。(2020/04/28-07:08)

2020.04.28 07:08Nation

Abe Reiterates Stay-at-Home Request to Contain Coronavirus


Japanese Prime Minister Shinzo Abe reiterated his stay-at-home request on Monday following a recent fall in the daily number of new COVID-19 cases in Tokyo.
   "Now is an extremely important period to bring the emergency under control at an early date," Abe said at parliament, warning people against becoming less careful about infections.
   Abe said he will listen to experts' opinions before deciding whether to extend the government's coronavirus state of emergency beyond May 6.
   He said the number of people who traveled to beaches and other tourist spots declined to some extent last weekend. But he called for further efforts to achieve the government's goal of reducing interpersonal contact by 80 pct to contain the epidemic.
   The daily number of new coronavirus cases in Tokyo stayed above 100 after peaking at 201 on April 17 but fell to 72 on Sunday and to 39 on Monday.

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