キャベツ高騰、1キロ553円 天候不順、食卓に打撃
農林水産省が21日発表した食品価格動向調査によると、キャベツの1キログラム当たり小売価格が先週、全国平均で553円になった。天候不順で収穫量が落ち込み、平年の3.37倍と高騰した。14日から16日まで3日間の調査結果をまとめた。夏の高温に加え、秋の長雨や日照不足、昨年12月の低温や少雨が響いた。同省の担当者は「しばらく高値が続くとみられる」と話している。
キャベツ高騰の影響は広がっている。パッケージサラダを販売するサラダクラブ(東京)は、17日からキャベツ製品5品目を一時的に減量した。参考価格108円の千切りキャベツは、内容量120グラムから100グラムに減った。調達難に加え、カット野菜の需要が伸びたことで、商品の安定供給に支障が出る恐れが生じたためだ。
東京都足立区のスーパー「さんよう」の新妻洋三社長も「市場でもキャベツはまだまだ高いと言っていたから、簡単には下がらないだろう」と顔を曇らす。
影響は食卓のメニューにも及ぶ。レシピサイトを運営するクックパッドによると、「鍋」と組み合わせた検索ワードで「キャベツ」が減る一方、「白菜」が急増。また、工場生産で価格が安定しているもやしや豆苗、きのこを使ったレシピの検索も大きく伸びているという。(2025/01/22-07:04)
Cabbage Prices Triple in Japan after Unfavorable Weather
Retail prices of cabbage in Japan averaged 553 yen per kilogram last week, 3.37 times the usual level, as harvest volume decreased following unfavorable weather conditions, according to an agriculture ministry survey.
The survey results, announced Tuesday, were based on data collected for three days through Thursday. Japan had high temperatures in summer, long rains and lack of sunshine in autumn, and low temperatures and little rain last month.
"Cabbage prices are expected to remain high for a while," a ministry official said.
The impact of surging cabbage prices is spreading.
Salad Club Inc., which sells packaged salads, reduced the amount of cabbage in its products as a temporary measure starting Friday.
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