USスチール買収、剣が峰 トランプ氏が阻止明言―日鉄
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画が、頓挫しかねない事態に陥った。トランプ次期米大統領がSNSに「完全に反対する。このような取引を阻止する」と投稿。計画を審査中の対米外国投資委員会(CFIUS)が年内にも判断を下すとみられていたが、トランプ氏は審査結果にかかわらず計画を認めない公算が大きい。日鉄は「剣が峰」に立たされた。
「USスチールを支え、成長させ、米国産業界ならびに米国国内のサプライチェーン(供給網)を強靱(きょうじん)化し、米国の国家安全保障を強化するものだ」。日鉄はトランプ氏の投稿を受けて3日に談話を発表。改めて買収計画の意義を訴え、総額27億ドル(約4050億円)以上の投資と技術提供、雇用維持の約束を果たす決意も示した。
買収計画は政治問題化したが、双方の経営陣は承認済みで、日鉄は手続き完了に向け、「必要なのはCFIUSと独禁法審査の承認だけだ」(森高弘副会長)との認識を示してきた。米大統領選の後は買収計画に反対する全米鉄鋼労組(USW)の影響力が弱まるとの目算もあり、バイデン政権下で計画が承認されれば、年内に買収を完了させるシナリオを描いていた。(2024/12/03-19:31)
Nippon Steel Renews Call for Understanding on U.S. Steel Buyout
Japan's Nippon Steel Corp. on Tuesday reiterated its call for understanding for its plan to acquire United States Steel Corp., as U.S. President-elect Donald Trump said on social media that he is "totally against" the acquisition plan.
Nippon Steel issued a statement stressing its readiness to support the U.S. company's growth. It noted that the deal will help strengthen the U.S. industry and supply chains in the country, as well as the country's national security.
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