林官房長官、冷静な判断呼び掛け 野党、国会で説明要求
林芳正官房長官は5日午後、日経平均株価が過去最大の下げ幅となったことを受け、「冷静に判断していくことが重要だ。内外の経済、金融市場の動向を緊張感を持って注視し、経済財政運営に万全を期す」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。野党は、政府・日銀に国会での説明を求めた。
林氏は、春闘の平均賃上げ率が5%を超えたことなどに言及し、「日本経済に前向きな動きが見られる」と指摘。岸田政権として引き続き経済再生に取り組む決意を強調した。
今回の株価下落を巡っては、日銀による政策金利の引き上げが一つの要因との見方もある。自民党内には「このタイミングしかなかった」(閣僚経験者)と擁護する声がある一方、党中堅は「米国の株価がさらに暴落すれば世界恐慌だ」と不安を口にした。別の党中堅は「不安が広がるのを避けるため、岸田文雄首相が国民に説明すべきだ」と訴えた。
これに対し、立憲民主党の泉健太代表は自身のX(旧ツイッター)に「与野党国対委員長会談を開くよう指示した」と記し、国会で政府・日銀の対応をただす方針を表明。国民民主党の玉木雄一郎代表もXで「賃金や消費など実体経済への悪影響が心配だ」と懸念を示した。(2024/08/05-19:46)
Japan Govt Calls for Calm after Stock Market Rout
The Japanese government called on people to stay calm after the country's benchmark Nikkei 225 stock index posted its biggest one-day point loss ever on Monday.
"It is crucial to stay calm," Chief Cabinet Secretary Yoshimasa Hayashi told reporters at the prime minister's office.
The Japanese economy is showing positive signs, Hayashi said, citing an average increase of over 5 pct in monthly wages agreed in this year's "shunto" spring labor-management negotiations, among others.
The government will steer economic and fiscal policy appropriately while closely watching economic and financial market developments at home and abroad, he said.
A medium-ranking member of the ruling Liberal Democratic Party said that Prime Minister Fumio Kishida should speak in public to calm fears.
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