岸田首相、仏・南米訪問へ出発 グローバルサウス重視
岸田文雄首相は1日午前、フランス、ブラジル、パラグアイを訪問するため、政府専用機で羽田空港を出発した。パリで開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会での基調演説や各国首脳との会談を通じ、新興・途上国「グローバルサウス」重視の姿勢を打ち出したい考えだ。6日に帰国する。
日本の首相によるOECD閣僚理事会での演説は2014年の安倍晋三氏以来。国際会議などを伴わない南米訪問も10年ぶり。当初、今年1月の南米訪問を検討したが、自民党派閥の裏金事件への対応で見送っていた。
出発に先立ち、首相は羽田空港で記者団に、OECDでの演説について「日本がルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築、強化する取り組みを主導していくことを訴えたい」と意欲を示した。
今年は日本のOECD加盟60周年。演説は2日午前(日本時間同日午後)に行い、OECDと東南アジアの連携強化を訴える。生成AI(人工知能)利用に関するイベントでのスピーチや、マクロン大統領との会談も行う。
ブラジルのルラ大統領とは3日午前(日本時間同日午後)に会談。今年の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)議長を務めるルラ氏と、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化へ連携を確認する。その後、南米唯一の台湾承認国パラグアイへ移動し、ペニャ大統領と会談する。
首相は記者団に、「ルラ氏と2国間関係、国際場裏での連携を確認したい。ペニャ氏とは国際的な課題について意見交換したい」と語った。(2024/05/01-09:42)
Kishida Leaves for France, Brazil, Paraguay
Japanese Prime Minister Fumio Kishida departed for a tour of France, Brazil and Paraguay on Wednesday, aiming to display Tokyo's focus on promoting ties with developing and emerging market countries in the so-called Global South.
Kishida is set to give a keynote speech at a ministerial council meeting of the Organization for Economic Cooperation and Development in Paris on Thursday calling for stronger ties with Southeast Asia.
He will become the first Japanese prime minister to address an OECD ministerial council since Shinzo Abe in 2014. This year marks the 60th anniversary of Japan joining the OECD.
"I want to send out the message that Japan will lead efforts to build and strengthen a free and fair international economic order based on the rule of law," Kishida told reporters at Tokyo's Haneda airport before his departure.
In Paris on Thursday, Kishida will also make a speech at an event on the use of generative artificial intelligence and meet with French President Emmanuel Macron.
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