裏金事件、政倫審開催へ 安倍派に出席応諾の動き
自民党は15日、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関して国会の政治倫理審査会を開き、関係者に弁明させる方向で調整に入った。16日の衆院政倫審幹事懇談会で野党との協議を本格化させる。野党が出席を求める安倍派幹部の一部は状況次第で応じる姿勢を見せており、近く開催される公算が大きくなった。
岸田文雄首相(自民党総裁)は15日、首相官邸で記者団に「国会でお決めいただくものだ」としつつ、「それぞれの議員自らが置かれた立場をよく省みて、政治家としてあらゆる場を通じて説明を尽くすよう促していきたい」と語った。
首相はこれに先立ち、麻生太郎副総裁ら党幹部と対応を協議。幹部の一人は「誰かが出席しないと収まらない」と語った。
政倫審で議員の弁明を聴取するには、本人が申し出るか、委員の3分の1以上で申し立てて出席委員の過半数により議決することが必要。野党は安倍、二階両派関係者の出席を要求しているが、議決に強制力はなく、両派側に反発もあったため、自民は対応に手間取っていた。政倫審での弁明が実現すれば2006年以来となる。
一方、安倍派の有力議員「5人衆」の一人である萩生田光一前政調会長は15日、党本部で記者団に「明確な基準が公表され、その対象になるなら、出席を拒むものではない」と明言。「私自身の対応は既に党の方に委ねている。先週の段階で『大事な国会審議の妨げにならないよう、できることは何でもする』と伝えている」と説明した。
別の安倍派幹部も15日、「どんな質問をされるか明確になれば(検討する)」と述べた。5人衆の一人である松野博一前官房長官は13日に「依頼があれば考えたい。依頼の理由、対象選定を含めて総合的に判断したい」と語っている。(2024/02/15-19:48)
Japanese Political Ethics Panel Likely to Meet on Funds Scandal
Japan's ruling Liberal Democratic Party is considering having member lawmakers involved in a slush funds scandal appear before a parliamentary panel on political ethics, people familiar with the matter said Thursday.
The panel is highly likely to meet shortly as some senior members of the LDP faction once headed by the late Prime Minister Shinzo Abe have indicated their readiness to appear before it, as demanded by opposition parties.
Some ruling coalition officials are calling for the panel to meet shortly before or after the House of Representatives, the all-important chamber of parliament, passes the government's fiscal 2024 budget possibly early next month.
Opposition parties have demanded that members of the Abe faction and the faction headed by former LDP Secretary-General Toshihiro Nikai, which are at the center of the scandal, appear before the panel.
A senior LDP official said that the opposition camp would not be satisfied unless someone appears before the panel.
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