2020.02.25 11:17Nation

国公立大2次試験始まる マスク徹底、別室受験も―新型肺炎で

東京大学の2次試験を受けるため、会場に入る受験生=25日午前、東京都文京区の東京大・本郷キャンパス

東京大学の2次試験を受けるため、会場に入る受験生=25日午前、東京都文京区の東京大・本郷キャンパス

 国公立大2次試験の前期日程が25日、全国で始まった。前期の志願者は前年より1万5483人少ない24万3052人で、募集人員に対する倍率は前年比0.2ポイント減の3.0倍。各大学の合格発表は3月1~10日に予定されている。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各大学は受験生らの感染防止対策に全力を挙げる。受験生にマスクの持参、着用を認めるとともに、試験会場にアルコール消毒液を設置。試験監督もマスクを着ける。

東京大学の2次試験でマスクを着けて冊子を配る試験監督(中央)=25日午前、東京都文京区

東京大学の2次試験でマスクを着けて冊子を配る試験監督(中央)=25日午前、東京都文京区

 埼玉大は持参できない受験生にマスクを配布するとし、山梨大もマスクを用意する。東京農工大や広島大などは、使用済みマスクを持参した袋で持ち帰るよう受験生に徹底する。浜松医科大は、受験生が発熱した場合に備え別室を準備。感染を理由に受験できなかった場合、北海道大と金沢大は入学検定料の一部を返還し、大阪教育大と九州工業大も返金の措置を取るとしている。
 東京大の本郷キャンパス(東京都文京区)では、ほとんどの受験生がマスクを着けて構内に入っていった。高校3年生の男子は「受験場で感染したくない」と警戒し、「(同キャンパス内で)合格発表の掲示がなくなってしまったのが悲しい」と話した。感染防止のため外出を控えているという別の高3男子は「マスクはもちろん、日々の手洗いやうがいをしっかりしていれば、必要以上におびえることはない」と語った。
 志願者数は国立が18万2772人、公立が6万280人。倍率は国立が0.1ポイント減の2.9倍、公立が0.3ポイント減の3.7倍だった。(2020/02/25-11:17)

2020.02.25 11:17Nation

2nd-Stage National Univ. Entrance Exams Start in Japan


Second-stage entrance examinations for national and public universities in Japan started across the country on Tuesday amid growing fears over the further spread of the new coronavirus.
   Each university is taking all possible measures to prevent infections with the virus among test takers and other relevant people.
   Universities allow test takers and proctors to wear face masks, setting up alcohol disinfectants at exam rooms.
   Saitama University and the University of Yamanashi decided to distribute face masks to test takers who were unable to obtain masks on their own amid supply shortages.
   Universities, including the Tokyo University of Agriculture and Technology and Hiroshima University, are asking test takers to take home their used face masks.

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