2024.02.06 19:33Nation

愛猫、34日ぶり再会 帰省先で被災、行方不明に―全壊の実家に現れる・珠洲市

 「コタロウ、よく生きてた!」。能登半島地震で行方不明になっていた飼い猫が、34日ぶりに石川県珠洲市内で無事発見された。地震で全壊した実家を訪れた飼い主の女性の前に、やせ細った姿で現れた。女性は「もう会えないと思っていた。信じられない」と喜びをあらわにしている。
 見つかったのは、金沢市の公務員松田絵里子さん(44)が飼う11歳の雄猫。夫と結婚直後、生後数カ月で捨てられていたところを引き取り、大切に育てていた。正月は珠洲市宝立町にある松田さんの実家に家族4人と一緒に帰省していた。
 元日は、コタロウを残して親族らと市内の景勝地「見附島」に出掛けていて地震に見舞われた。慌てて実家に戻ると建物はほぼ全壊。留守番の父親に大きなけがはなかったが、愛猫は行方不明になっていた。
 倒壊を免れた実家の車庫などで4日間過ごしてから金沢市の自宅に戻ったが、安否は分からないまま。生まれた時から一緒に暮らす10歳と6歳の娘にとっては「家族を見守る、お兄ちゃん的な存在」(松田さん)で、2人は「こーちゃん、死んだの?」と泣き崩れた。支援団体に協力を仰ぎ、避難所にチラシを張るなど情報提供を呼び掛けたが、何の手掛かりもないまま1カ月が過ぎ、松田さん自身も「半分諦めていた」。
 それでも、わずかな望みに懸けようと今月4日、監視カメラを設置しに実家を訪れた松田さん。1時間ほど作業をしていたところ、裏口だった付近にコタロウがひょっこり姿を見せた。けがはしていなかったが、餌はほとんど口にできず、背中を触ると骨が浮き出ている状態。松田さんは「怖い思いをさせてごめんね。よく頑張ったね」と何度もなで回した。
 約5キロあった体重は1キロ減少。動物病院では、極度の脱水と貧血などと診断され、点滴を続けつつ回復を待っている。松田さんは「ゆっくり時間をかけて元気になってくれれば」と話す。(2024/02/06-19:33)

2024.02.06 19:33Nation

Missing Cat Reunited with Owner over 1 Month after Noto Quake


"Kotaro, you're alive!" A male cat was found safe and reunited with his owner more than a month after he went missing in the Jan. 1 major earthquake that hit the Noto Peninsula in Ishikawa Prefecture, central Japan.
   "I thought I'd never see him again. I can't believe it," said the cat's owner, Eriko Matsuda, a 44-year-old public worker in Kanazawa, the capital of Ishikawa.
   Matsuda had raised Kotaro lovingly since the day she took him in, just after she married. He had been abandoned several months after his birth.
   During the New Year holiday, 11-year-old Kotaro was staying with Matsuda and her family at her parents' home in the city of Suzu in Ishikawa.
   On New Year's Day, Matsuda and her family were visiting Mitsukejima, an island in Suzu and a major sightseeing spot, leaving Kotaro at home.

最新ニュース

写真特集

最新動画