2023.08.31 16:43World eye
W・アレン監督への敵意「理解しがたい」 ベネチア映画祭代表
【ベネチアAFP=時事】第80回ベネチア国際映画祭が30日に開幕した。ディレクターを務めるアルベルト・バルベーラ氏が29日、AFPのインタビューに応じ、ウディ・アレン監督に対する米国での風当たりの強さは「理解しがたい」と語った。(写真は第69回カンヌ国際映画祭でフォトコールに臨むウディ・アレン監督)
今年のベネチア映画祭は、アレン氏をはじめ、ロマン・ポランスキー氏、リュック・ベッソン氏など、過去に性的暴行疑惑が取り沙汰された監督の作品が出品リストに挙がっていることで批判を浴びている。
アレン監督にとって50本目となる作品『Coup de Chance(原題)』は、9月4日に上映される。
現在87歳のアレン氏は1990年代初頭に養女への暴行容疑をかけられた。警察が捜査を行ったが、訴追されることはなかった。
しかし、性暴力の告発運動「#MeToo(私も)」が広がると、米国では多くの人が捜査結果を疑問視し、アレン氏はハリウッドから事実上追放された。
バルベーラ氏は「無罪放免されてから25年たっている。私から見ると、特に米国における敵意は理解しがたい」と語った。
一方、ポランスキー監督は、70年代に未成年者をレイプした罪で有罪判決を受け、現在も米国で指名手配されている。同氏については「より複雑」だとバルベーラ氏は指摘する。
「有罪になっただけではなく、自ら罪を認め、許しを求めている。被害者は現在、ポランスキー氏に許しを与え、裁判の打ち切りを求めている」と話した。
映画祭ではポランスキー氏の新作『The Palace(原題)』が上映されるが、90歳になった本人の出席は予定されていない。
「私たちは、その人物本人と芸術家という存在を切り離して考えなければならない」「芸術の歴史を振り返ると、犯罪者だった芸術家は大勢いるが、作品自体の評価は続く」とバルベーラ氏は主張した。
今週コンペティション部門に『Dogman(原題)』を出品するベッソン監督については、レイプされたとして元交際相手の俳優から告訴されていたが不起訴となり、今年6月には控訴も棄却された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2023/08/31-16:43)
今年のベネチア映画祭は、アレン氏をはじめ、ロマン・ポランスキー氏、リュック・ベッソン氏など、過去に性的暴行疑惑が取り沙汰された監督の作品が出品リストに挙がっていることで批判を浴びている。
アレン監督にとって50本目となる作品『Coup de Chance(原題)』は、9月4日に上映される。
現在87歳のアレン氏は1990年代初頭に養女への暴行容疑をかけられた。警察が捜査を行ったが、訴追されることはなかった。
しかし、性暴力の告発運動「#MeToo(私も)」が広がると、米国では多くの人が捜査結果を疑問視し、アレン氏はハリウッドから事実上追放された。
バルベーラ氏は「無罪放免されてから25年たっている。私から見ると、特に米国における敵意は理解しがたい」と語った。
一方、ポランスキー監督は、70年代に未成年者をレイプした罪で有罪判決を受け、現在も米国で指名手配されている。同氏については「より複雑」だとバルベーラ氏は指摘する。
「有罪になっただけではなく、自ら罪を認め、許しを求めている。被害者は現在、ポランスキー氏に許しを与え、裁判の打ち切りを求めている」と話した。
映画祭ではポランスキー氏の新作『The Palace(原題)』が上映されるが、90歳になった本人の出席は予定されていない。
「私たちは、その人物本人と芸術家という存在を切り離して考えなければならない」「芸術の歴史を振り返ると、犯罪者だった芸術家は大勢いるが、作品自体の評価は続く」とバルベーラ氏は主張した。
今週コンペティション部門に『Dogman(原題)』を出品するベッソン監督については、レイプされたとして元交際相手の俳優から告訴されていたが不起訴となり、今年6月には控訴も棄却された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2023/08/31-16:43)
2023.08.31 16:43World eye
Venice fest boss baffled by hostility to Woody Allen
The head of the Venice Film Festival, which starts Wednesday, told AFP it was absolutely incomprehensible why US opinion had turned so strongly against director Woody Allen.
The festival has been criticised for its inclusion of several directors with past sexual assault allegations in this year's line-up, including Allen, Roman Polanski and Luc Besson.
But its boss, Alberto Barbera, said the controversy around Allen, who is set to present his 50th film Coup de Chance at the festival on Monday, was particularly baffling to him.
He has been completely absolved. Twenty-five years have passed and, for me, the hostility towards him, especially in the United States, is absolutely incomprehensible, Barbera told AFP on Tuesday.
Allen, 87, was investigated for an alleged assault on his adopted daughter in the early 1990s but no charges were brought by police.
He accuses his ex-partner Mia Farrow, who faces her own allegations of mistreating her children, of orchestrating the accusations.
In the #MeToo era, many have refused to accept the initial investigation findings and Allen has been effectively blackballed by Hollywood.
Barbera added that the case of Polanski, who remains a fugitive from the United States over a conviction for raping a minor in the 1970s, was more complex.
Not only has he been found guilty, but he has recognised his guilt and asked for forgiveness. The victim has forgiven him and asked for forgiveness on this affair, he said.
Polanski's new film The Palace is screening at the festival, though the 90-year-old is not expected to attend.
We must make a distinction between the man and the artist, Barbera said.
The history of art is full of artists who were criminals, and we nonetheless continue to admire their work.
France's Besson, who presents Dogman in competition this week, had rape allegations against him dropped in June.
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