「3Dプリンター住宅」に注目 550万円、2日で完成
模型などの立体造形に使われる3Dプリンターで作る「住宅」が注目されている。兵庫県西宮市のベンチャー企業セレンディクスは今月末、2人世帯向けの住宅を発売。550万円という価格と2日ほどで完成する手軽さが売りで、小間裕康社長は「車を買う価格で家が買える世界が加速する」と意気込んでいる。
同社が販売するのは、「フジツボモデル」と称する広さ約50平方メートルの住宅で、リビングや寝室など3部屋で構成。鉄骨の支柱に3Dプリンターで作ったコンクリートの壁材を組み合わせ、45時間ほどで完成するが、「強度、耐震性は高い」(広報担当者)という。
今月末にまず6棟を先行販売。既に6000件以上の問い合わせがあり、賃貸物件の審査が通りづらくなる高齢夫婦らの関心が高いという。小間社長は「さまざまなスタイルに対応したい」としており、最終的に100平方メートルの住宅提供が目標だ。
このほか、会沢高圧コンクリート(北海道苫小牧市)は昨年7月、「太陽の森ディマシオ美術館」(北海道新冠町)の敷地内に、3Dプリンターで宿泊施設を3棟建設。担当者は「今後さらに増やしたい」と話す。建築業界の人手不足や木材価格高騰が続く中、3Dプリンター住宅の存在感は一段と高まりそうだ。(2023/08/26-13:39)
3D-Printed Houses Drawing Attention in Japan
Three-dimensional printed homes are attracting attention in Japan as they can be purchased for the price of a car and be built in days.
Serendix Inc., a startup based in Nishinomiya in the western prefecture of Hyogo, will sell a 3D-printed house for a two-member household for 5.5 million yen. With a floor space of about 50 square meters, the house can be completed in only about two days.
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