美顔機能で「男心」つかめ ひげそりで「肌ケア」―家電各社
家電メーカーが、「美顔機能」が付いた電気シェーバー(ひげそり)の販売拡大に力を入れている。コロナ禍に伴うオンライン会議の普及などで、パソコン画面に映る自分の顔が気になる男性が増加。各社はひげそりと肌のケアが両方できる高機能シェーバーで、男性の美顔願望という新たな需要の開拓を狙う。
民間調査会社の矢野経済研究所(東京)は、2023年度の男性美容市場は2158億円になると予測。コロナ禍が本格化する前の19年度比では1.9%の増加となり、同研究所の担当研究員は「コロナ禍で男性の美容意識が向上した」と分析する。関連した商品やサービスの利用が活気を帯びており、ユーザーの増加も見込まれることから、今後も緩やかなペースでの成長を見込む。
パナソニック(東京)は、3年前にこのタイプのシェーバーを業界で初めて発売した。同社の「スキンケアシェーバー ラムダッシュ」の最新型は、ひげそりと美顔が同時に可能。化粧水を顔につけた後、側面のイオンプレートを顔に当てながらひげをそると、保湿成分の浸透も促される。
P&Gジャパン(神戸市)は、「ブラウン」シリーズから美顔用とひげそり用にヘッドを交換して使うモデルを昨年9月に発売。美顔用ヘッドでは、シェーバーの振動や磁力を利用して化粧水を肌に浸透させる。同社は「ヘッド交換型にすることで、シェーバーとしても美顔器としても最高峰の性能を実現できる」と説明する。
美容機器大手のヤーマンは昨年6月、同社初の電気シェーバーとなる「温剃りシェーバー HOT SHAVE(ホットシェイブ)」を発売。肌を温めることで「張り」を与え、ひげもそりやすくする仕組みで、ひげそりの機会を捉えて、男性にとっての美顔の生活習慣化を目指すという。
家電量販店ビックカメラでは美顔機能付きシェーバーの人気は徐々に高まっており、「最近では営業職などのサラリーマンにも購入層が広がってきた」(広報)と期待を寄せている。(2023/08/13-07:05)
Shavers with Facial Care Features Growing Popular in Japan
Home appliance makers in Japan are working to boost sales of high-performance electric shavers with facial care features, as the spread of online meetings amid the COVID-19 pandemic has left more men concerned about how their faces appear on computer screens.
The men's beauty market in the country is projected to reach 215.8 billion yen in fiscal 2023, which ends next March, up 1.9 pct from fiscal 2019, before the pandemic, according to Yano Research Institute Ltd.
最新ニュース
-
戦力充実の大阪桐蔭=追う桐蔭学園、石見智翠館―全国高校ラグビー
-
三井住友海上、顧客情報12万件流出か=ランサムウエア被害
-
スイス代表のゾフィー・ヘディガーさん、雪崩で死亡=スノーボード女子
-
93円高の3万9130円43銭=25日の平均株価
-
2100万円の追徴課税=バドミントン協会
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕