「志望校」行き切符を配布　受験生に応援メッセージ―ＪＲ前橋駅

　受験シーズンが佳境を迎える中、ＪＲ東日本前橋駅が１月７日から配布している「志望校」行きの切符が話題となっている。営業指導係の新井将平さん（３８）ら駅若手職員の発案によるもので、受験生らが持ち帰った枚数は既に１０００枚を超えた。発案者の一人で営業係の明石奈々さん（２４）は「これを見て、元気に最後まで走り抜けてほしい」と受験生にエールを送っている。
　配布している切符は正規のものではないが、デザイン、大きさは同じ。表面には、前橋発「志望校」行きの表示や「必勝祈願」「諦めない限り有効」の文字、語呂合わせで「ファイト」の意味を込めた「５１１０」の数字が印字されている。裏面には、「頑張って」「絶対合格」「応援してます」のいずれかのメッセージが入る。

　新井さんによると、前橋駅でのこうした取り組みは初めて。利用者に高校生が多いことから、受験シーズンに「何か応援したいという気持ちで始めた」という。切符は駅構内に置いた箱の中に入っており、付近には駅員らからの応援の声を集めた掲示板や、メッセージを書き込めるホワイトボードも設置した。
　１月上旬にインターネット交流サイト（ＳＮＳ）で取り上げられた後、場所を聞かれたり、声を掛けられたりすることが増えた。新井さんは「うれしいですね。私たちの励みにもなる」と話している。切符の配布は２月下旬ごろまで続ける予定。（2020/02/02-07:18）

With many students in Japan busy with last-minute efforts to pass entrance exams, Maebashi Station of East Japan Railway Co. , or JR East, is attracting attention for distributing simulated tickets for the school of your first-choice.
   The idea of making such tickets to show support for students came from Shohei Arai, 38, and other young workers at the station in Gunma Prefecture, eastern Japan.
   Over 1,000 of the pretend tickets have been taken by students and others since the distribution started on Jan. 7.
   "I hope (the tickets) will cheer students up," said 24-year-old station worker Nana Akashi. "I want them to do their best right to the end."
   The support tickets cannot be used to take trains but the design and the size are the same as those of the regular versions.