2023.02.19 00:56Nation

北朝鮮、ICBM級ミサイル発射 北海道沖EEZ内落下―米に反発か、新型の可能性

 北朝鮮は18日午後5時21分(日本時間同)ごろ、平壌の順安空港一帯から日本海に弾道ミサイル1発を発射した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)級で、日本の防衛省によると、約66分間飛行し、北海道の渡島大島西方沖約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に午後6時27分ごろ、落下したと推定される。
 防衛相は記者団に「弾頭重量などによっては射程が1万4000キロを超え、米国全土が含まれる可能性がある」と明らかにした。通常より高角度の「ロフテッド軌道」で打ち上げられたもようだ。
 北朝鮮は、既存の液体燃料式より迅速に発射できる固体燃料式の新型ICBMの開発を進めている。韓国政府関係者は今回のICBMについて、固体燃料式の新型の可能性もあると述べた。
 北朝鮮の弾道ミサイル発射は1月1日以来で、日本のEEZへの着弾は昨年11月以降初めて。日本の防衛省によれば、飛行距離は約900キロ、最高高度は約5700キロに達したとみられる。船舶などへの被害は確認されていない。
 首相は、発射を強く非難すると表明した。ドイツ訪問中の外相は先進7カ国(G7)外相会合で「わが国の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威だ」と訴え、各国と連携した対応を確認した。韓国政府も「北朝鮮は深刻な食料難で餓死者が続出する中で核・ミサイル開発に没頭している」と批判した。米国やG7も発射を非難する声明を出した。
 今月17日の北朝鮮外務省報道官談話は、米国が北朝鮮に関する国連安保理の会合開催に動いたと批判。「正常な軍事活動の範囲外での追加的行動」の検討を警告していた。ミサイル発射には、米国への反発を示す狙いがあるとみられ、談話は米韓の合同演習も非難した。米韓両軍は今月上旬、黄海上空で2度、合同空中訓練を行い、3月中旬には11日間連続の合同演習も予定している。(2023/02/19-00:56)

2023.02.19 00:56Nation

N. Korea May Have Launched Missile


An object that could be a ballistic missile has been launched from North Korea, Japan's Defense Ministry said Saturday.
   The South Korean military said the same day that a North Korean missile was launched toward the Sea of Japan.

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