国産ジェットから撤退 採算見込めず、開発中止へ―三菱重工
三菱重工業が、国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」の開発を中止する方針であることが6日、分かった。開発の遅れや新型コロナウイルス禍による旅客需要の冷え込みを受け、2020年に開発を事実上凍結していたが、今後も採算が見込めないため事業から撤退する。08年に「日の丸ジェット」の実現を掲げて始まった一大プロジェクトが頓挫した形になる。
三菱重工は同日、スペースジェット事業に関し、「さまざまな可能性を検討していることは事実だ」とのコメントを発表した。
スペースジェットは当初、三菱リージョナルジェット(MRJ)として開発がスタート。1960年代に戦後初めて開発されたプロペラ旅客機「YS11」以来、約半世紀ぶりの国産旅客機を目指す試みで、13年に量産初号機を納入する予定だった。
しかし、開発や事業化に向けたノウハウが不足して延期を繰り返し、開発費は想定を超えて膨張。20年3月期連結決算では、スペースジェット事業に絡んで2633億円の損失を計上するなど、経営の重荷となっていた。(2023/02/06-23:16)
Mitsubishi Heavy to Pull Plug on Passenger Jet Project
Mitsubishi Heavy Industries Ltd. plans to put an end to its project to create Japan's first domestically developed small passenger jet, people familiar with the matter said Monday.
The SpaceJet project has effectively been frozen since 2020 due to delays in development work and a slump in aircraft demand amid the COVID-19 pandemic.
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