回転ずしチェーン、対策強化 アクリル板、カメラで監視も―迷惑行為撃退へ
迷惑行為がインターネット上に相次ぎ投稿される事態を受け、回転ずしチェーン各社が対策強化に乗り出した。接客などで進む機械化の隙を突かれた形だが、深刻な人手不足を背景に従業員を増やすことは簡単ではない。アクリル板の設置や監視用カメラの改修など、マンパワーに頼らない工夫で行為の撃退を目指す。
男性客がしょうゆのボトルに口をつける動画が拡散した「スシロー」。注文された商品のみをレーンに流し、自由に取れる商品はなくした。テーブルに備え付けの食器や調味料は、客が希望すれば消毒済みのものと交換する。今後はテーブル席とレーンの間にアクリル板を順次設置し、誤って商品に触れないようにする方針だ。
皿を抗菌カバーで覆っている「くら寿司」は、客がいったん取った皿を再びレーンに戻す動画が投稿された。現在も取った皿の枚数が分かるようにレーン上部にカメラを設置しているが、今後は戻す行為も検知できるようにカメラのシステムを改修する。運営会社は「これまではお客さまとの信頼関係で成り立っていたのだが」と困惑を隠さない。
「かっぱ寿司」は「防犯カメラ作動中」と書かれたポスターを張り、カメラでの監視を徹底。すしを覆うカバーの導入も検討しているという。他人のすしにわさびを付ける動画が拡散した「はま寿司」も「対応を検討中」(広報担当者)という。
外食業や小売業は、人手不足を補うためレジや接客の機械化を急いでいる。セルフレジの導入を進める大手コンビニエンスストア関係者は、来店者の悪意ある行為について「100%防ぐことはできない」としつつ、「積極的なあいさつや清潔な売り場により、迷惑行為をやりにくくすることはできる」と話している。(2023/02/04-13:33)
Sushi Chains Adopting Measures against Pranks
Conveyor-belt sushi restaurant chains in Japan are beginning to adopt strict measures against inappropriate behavior by customers after videos of such actions were posted online.
The pranks in the controversy took advantage of the increasing mechanization of stores, including for serving customers, but it is not easy to increase employees amid a serious labor shortage.
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