事件から1年、犠牲者悼む 元患者「時間止まったまま」―大阪ビル放火殺人
大阪市北区の心療内科クリニックで26人が犠牲となった放火殺人事件は、17日で発生から1年を迎えた。現場の雑居ビル前には花束が置かれ、雨の中、多くの人が犠牲者を悼んで祈りをささげた。
「空から見守ってください」。クリニックに通っていた女性は、院長の西沢弘太郎さん=当時(49)=や、職場復帰に向け「リワークプログラム」に参加していた仲間に宛てて、こう書いた手紙を、バラの花束に入れて手向けた。1年がたったものの、「時間が止まっていて、(事件の)実感も湧きません」と悲痛な思いを語った。
大阪府吹田市の男性(28)は交際相手を失った。「行ってきます」。あの日、通院前の彼女から、無料通信アプリ「LINE」で届いたメッセージが最後となった。「1年たったから来ようと思ったが、やっぱり苦しい。胸が締め付けられる」と心情を吐露。「僕自身も整理を付けていかないと」と述べた。
和歌山市から献花に訪れた会社員の男性(25)は「事件からしばらくして、お世話になった先輩が亡くなったことを知り、初めて現場に来た」と話す。「豪快で明るく男気のある先輩で、ネガティブな時でも前を向けよと言ってくれた」としのんだ。(2022/12/17-17:37)
Victims Mourned 1 Year after Osaka Arson Attack
Flowers were laid and prayers were sent on Saturday to mourn the victims of an arson attack at a mental health clinic in the western Japan city of Osaka a year ago.
The fire killed 26 people, including 49-year-old clinic head Kotaro Nishizawa and patients, on Dec. 17 last year.
A woman who used to go to the clinic was among people who visited the site to mourn the victims. She laid a bouquet of roses with a letter asking Nishizawa and deceased patients who used to be in the same rehabilitation program with her to "watch over from the sky."
A year passed but "it seems like time has stopped and (the incident) still doesn't feel real," the woman said.
"It's my first time visiting the site," said a 25-year-old male corporate worker who came from the city of Wakayama, southwest of Osaka, to offer flowers. "A while after the attack, I learned that a senior who took good care of me died in the fire," he said.
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