2020.01.15 07:08Nation

広がる「楽しい訓練」 被災時「共助」ゲームで―子供にノウハウ継承・神戸

災害時に役立つ知識や技をゲームや工作体験で学ぶ「イザ!カエルキャラバン!」のブース=11日、神戸市垂水区のマリンピア神戸

災害時に役立つ知識や技をゲームや工作体験で学ぶ「イザ!カエルキャラバン!」のブース=11日、神戸市垂水区のマリンピア神戸

 25年前の阪神大震災では、被災状況の把握が遅れ公的な救助が後手に回る中、多くの住民が隣人らに救助された。「共助」が生きた経験や平時の備えへの反省から、神戸市では自主防災を目指す活動が活発化。中でも、災害発生時のさまざまなノウハウをゲーム感覚で下の世代へ継承する取り組みが広がりを見せている。
 今月11日、市内の商業施設で体験型防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」が開かれた。工作体験コーナーは、ゴミ袋でポンチョを作ったり、紙で食器を折ったりする小学生らであふれ、段ボールで作ったいすを笑顔で持ち帰る子も。防災グッズが当たるスタンプラリーもあり、祭りのような光景が見られた。
 考案したのはNPO法人「プラス・アーツ」理事長の永田宏和さん(51)。被災者にヒアリングした知識や技術を基に、毛布で作る即席担架のリレーや水消火器による的当てなど、ゲーム感覚で学べるプログラムを多数用意し、避難生活に役立つ工作のワークショップに子どもと大人が一緒に参加する。

「カエルキャラバン!」の地域版「ひらのBOSAIキャラバン」で、水消火器で的当てを体験=2019年3月、大阪教育大付属平野五校園

「カエルキャラバン!」の地域版「ひらのBOSAIキャラバン」で、水消火器で的当てを体験=2019年3月、大阪教育大付属平野五校園

 カエルのキャラクターがシンボルで、震災10年を機にスタート。コンセプトは「楽しい防災訓練」だ。永田さんは「当初は批判も受けたが、強い手応えを感じた」と語る。2011年の東日本大震災後、各地から実施依頼が急増。住民団体などが講習を受けて運営する方式で、これまで全国で500回以上開催した。
 18年の西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市の真備地区では昨年11月、市立真備中学校の生徒らが主体となって催した。一般社団法人岡山次世代スクール協会の高山和成さん(29)は「子どもが自分で動けるようになるプログラム。中学生が体験を伝え、災害の対処法を教えられるようになるといい」と話す。
 大阪教育大付属の平野中学校や高校なども、OBらの後援会がバックアップして18年から開催。キャラバンをベースに、高校生らがクイズや体操など独自のプログラムを考案した。区役所や自衛隊も加わり、昨年3月には1200人が参加した。
 同中学校の野中拓夫副校長は「地域との連携に、非常に有効。生徒は、成果を地域の人に使ってもらえる手応えを感じている」と歓迎する。同大では、参加した小学生の防災の知識習得度を調査し、効果を検証する取り組みも進めている。(2020/01/15-07:08)

2020.01.15 07:08Nation

Fun Disaster Drills Become Hits 25 Years after Kobe Quake


Disaster prevention initiatives with entertaining twists are becoming popular in Japan as the country marks a quarter century since the Great Hanshin Earthquake on Friday.
   The citizen-led programs seek to pass on lessons of solidarity and mutual assistance among neighbors learned from the 1995 quake in Kobe, Hyogo Prefecture, and other parts of western Japan, in which public disaster relief services were delayed due to lags in grasping the extent of the damage.
   On Saturday, children flocked to a festival-like disaster prevention event that combined disaster relief education with fun workshops and games.
   Hosted in a shopping complex in Kobe, the "Iza! Kaeru Caravan" event was abuzz with elementary school children making ponchos out of trash bags, tableware out of paper and chairs out of cardboard at the crafts section.
   Participants also played games such as relay races using makeshift stretchers made of blankets and "hit the target" games using fire extinguishers.

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