岸田首相「暴挙」と北朝鮮非難 政府、Jアラート発令で混乱―弾道ミサイル発射
北朝鮮による3日の弾道ミサイル発射を受け、岸田文雄首相は「暴挙であり、決して許されるものではない」と強く非難した。首相官邸で記者団に語った。政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)で避難を呼び掛けたが、実際には日本列島の上空を通過せず、情報は混乱した。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性がある1発目の発射を受け、政府は午前7時50分にJアラートを発令し、宮城、山形、新潟の3県の住民に避難を要請。同8時に「ミサイルは太平洋へ通過したとみられる」と速報した。
だが、防衛省はその後、「ミサイルは日本列島を越えず、日本海上空でレーダーから消失した」と訂正。1発目は飛行距離が約750キロと推定され、通常はJアラートの発令対象にならない。
松野博一官房長官は記者会見で、Jアラートの発令が誤っていたかを問われ、「Jアラートはミサイルの落下物などの危険性を速やかに知らせるものだ」と反論。「発動された時点では日本列島を通過する軌道の可能性があった」とも強調した。
Jアラートの発令対象になるとレーダーが捉えたものについて、防衛省は1発目のミサイルから一部が分離した可能性なども含め、「詳細は分析中」としている。
政府は国家安全保障会議(NSC)を開催。北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。
ドイツ訪問中の林芳正外相は韓国の朴振外相と電話で会談。両氏は「前例のない頻度で挑発行為を行っていることは、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と非難した。
また、外務省の船越健裕アジア大洋州局長は、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省の金健・朝鮮半島平和交渉本部長と電話で協議。国連安全保障理事会での対応を含め、緊密に連携することを確認した。(2022/11/03-19:54)
Kishida Slams N. Korea's Repeated Missile Launches as "Outrageous"
Japanese Prime Minister Fumio Kishida on Thursday strongly condemned North Korea, which repeatedly fired ballistic missiles on Wednesday and Thursday.
The repeated ballistic missile launches were "outrageous and absolutely unacceptable," Kishida told reporters after North Korea fired such missiles on Thursday morning.
Following the day's firing, the Japanese government held a National Security Council meeting at the prime minister's office. The government made a protest to Pyongyang through embassy channels in Beijing.
Kishida instructed government staff to work hard to collect and analyze related information and provide the public with accurate information promptly.
The prime minister also called for taking appropriate action while cooperating with the United States and South Korea.
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