日本拠点、認知度向上へ設置検討 国際刑事裁判所長インタビュー
来日中の国際刑事裁判所(ICC)のホフマンスキー所長は21日、東京都内で時事通信社のインタビューに応じ、アジア地域でICCの認知度を高めるため、日本に地域事務所などを設置する案を検討していることを明らかにした。主なやりとりは次の通り。
―ICCと日本政府の協力関係をどう評価する。
日本は最大の資金拠出国で、非常に感謝している。支払いも遅延がなく、これは運営にとって非常に重要だ。アジア地域はICCの中で最も加盟国が少ないので、(未加盟国に)参加してもらうための取り組みに対し、日本の支援を期待している。
―さらなる関係強化のために何ができるか。
日本はICCで働くスタッフの数が少ない。日本での認知度を高め、弁護士や専門家が仕事に応募してくれるよう、情報を共有したいと考えている。
―20日に岸田文雄首相と面会した。
ICCに対する日本政府の長年の支持を改めて確認することができ、喜んでいる。さらなる関係強化についても話し合い、岸田首相はとても協力的だった。
―日本に地域事務所を設置する計画があるのか。
現時点ではまだ暫定的だが、日本との協力関係を築く上で、情報センターや地域事務所を設置する案がある。日本だけでなく、アジア地域でもICCの認知度を高めるために、情報を共有する手段として考えている。未加盟国を引きつける上で、日本は大きな助けになる。
―アジア地域の加盟国が少ない理由は。
認知度や知識が足りていないことが挙げられる。国際的な枠組みに加わることで、その国は国際法への責任ある関与を示すことができるということを理解してほしい。(2022/10/22-07:17)
INTERVIEW: ICC Head Eyeing Opening Japan Office to Raise Profile
International Criminal Court President Piotr Hofmanski has said he is considering the idea of establishing a regional office in Japan to raise the profile of the Hague-based organization in Asia.
"We appreciate very much" the financial contribution of Japan, the biggest contributor by nation, Hofmanski said in a recent interview with Jiji Press at a Tokyo hotel.
"Payment is always on time," which is crucial to the ICC's operations, he added.
Noting that Asia is the least represented region in the ICC, Hofmanski said, "We count on Japan's support to our efforts to attract other states of the region to join the ICC family."
While the Japanese government has close ties with the ICC, only a limited number of Japanese work at the ICC, he said.
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