2022.10.22 23:34Nation

両陛下、沖縄で戦没者を慰霊 即位後初訪問、遺族と交流

 天皇、皇后両陛下は22日、国民文化祭の開会式などに出席するため、羽田空港発の特別機で沖縄県入りされた。沖縄訪問は即位後初めて。上皇ご夫妻と同様、最初に南部戦跡を訪れ、戦没者を慰霊した。
 両陛下は午後1時前に那覇空港に到着後、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑を訪れ供花。犠牲者の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」も視察し、太平洋戦争末期の地上戦で犠牲になった20万人余りに祈りをささげた。
 18万余柱の遺骨が納められている墓苑では、白いユリの花束を納骨堂前に供え、深く一礼。その様子を見守った遺族ら19人の元に向かい、「おつらかったでしょう」などと声を掛け、話に耳を傾けた。平和の礎では、沖縄戦などで亡くなった国内外24万人余りの刻銘碑を沈痛な表情で見て回った。
 その後、県平和祈念資料館を視察。案内した館長によると、両陛下は沖縄戦で犠牲になった県民らの写真パネルを前に「本当に痛ましい写真だね」と話し合った。皇后さまは回廊から海を眺めて「こんな美しい所でこんな悲しいことが」と感想を述べたという。
 22日夕、宿泊先の宜野湾市のホテルに到着し、玉城デニー知事から経済や文化、米軍基地など県勢概要の説明を受けた。5月に開催された沖縄復帰50周年記念式典の出席者5人とも懇談した。
 両陛下は夜、侍従を通じ、「青く広がる太平洋を臨みながら、沖縄戦の悲惨さや私たちが享受している平和のありがたさを思い、改めて平和の大切さを心に刻みました」とする感想を公表した。
 23日、宜野湾市で行われる第37回国民文化祭と第22回全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席し、帰京する。
 天皇陛下の沖縄訪問は2010年7月以来6回目で、両陛下での訪問は1997年7月以来。沖縄復帰50周年記念式典には皇居・御所からオンラインで出席した。(2022/10/22-23:34)

2022.10.22 23:34Nation

Japanese Emperor, Empress Lay Flowers for War Dead in Okinawa


Japanese Emperor Naruhito and Empress Masako on Saturday visited the National War Dead Peace Mausoleum in Itoman, Okinawa Prefecture, to lay flowers and pray for over 200,000 victims of the Battle of Okinawa.
   After arriving in the southernmost prefecture on the day, the Emperor and the Empress first headed to the southern part of the main island of Okinawa, including Itoman, as Emperor Emeritus Akihito and Empress Emerita Michiko used to do.
   The southern part was the last battlefield in the Battle of Okinawa, fierce ground fighting that took place in the final stage of World War II.
   At the mausoleum in a prefectural park, where the ashes of about 180,000 victims are laid to rest, the couple offered white lilies and bowed deeply.
   The Emperor and the Empress then headed toward 19 bereaved relatives who were watching the couple, offered words of comfort and held conversations with them.

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