緊急事態に「相互対応」検討 「準同盟」へ協力深化―日豪首脳が15年ぶり安保宣言
【パース時事】オーストラリアを訪問中の岸田文雄首相は22日午前(日本時間同)、同国西部の中心都市パースで、アルバニージー首相と会談した。この後、両首脳は日豪両国の安全保障に影響を及ぼす緊急事態に際して「相互に協議し、対応措置を検討する」ことを柱とした、安保協力に関する新たな共同宣言に署名した。
日豪の安保共同宣言は、2007年3月に当時の安倍晋三、ハワード両首相が発表して以来約15年半ぶり。前回の文書はテロや大量破壊兵器の拡散防止、平和維持活動に関する協力が中心で、今回初めて緊急事態への対処に踏み込んだ。日豪関係の「準同盟」の性格を鮮明にした形だ。
新たな宣言は従来の「特別な戦略的パートナーシップ」を再確認。おおむね今後10年間の安保協力の「深化」と「拡大」の方向性を示すとした。
共同で対応する対象の国名は挙げなかったが、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取り組みを続ける方針を強調。その上で「日豪の主権、地域の安全保障上の利益に影響を及ぼし得る緊急事態に関し、相互に協議し、対応措置を検討する」と表明し、地域全体の安保に積極的に関与する姿勢を示した。(2022/10/22-13:48)
Japan, Australia Sign New Security Cooperation Declaration
Japanese Prime Minister Fumio Kishida and his Australian counterpart, Anthony Albanese, on Saturday signed a joint declaration on their countries' security cooperation, bearing in mind China's hegemonic ambitions.
The two countries "will consult each other on contingencies that may affect our sovereignty and regional security interests, and consider measures in response," said the declaration, signed at a meeting in Perth, western Australia.
The declaration is "a compass showing the direction of the bilateral security and defense cooperation for the coming 10 years," Kishida told a joint news conference with Albanese.
"We've shared the view that the special strategic partnership between Japan and Australia has risen to a new level," he added.
"Our commitment to consult each other on contingencies is a natural step in our efforts to support the security and stability of our region," Albanese said.
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