東京芸大院生のびょうぶに160万円 日本画技法で現代アート―米競売
【ニューヨーク時事】米ニューヨークで20日行われた大手競売商クリスティーズのオークションで、日本画の技法を用いて街の一部を現代アートとして描いた東京芸大大学院生、高橋健太さん(26)制作のびょうぶが、1万1340ドル(約160万円、手数料込み)で落札された。同社の担当者は「クリスティーズがニューヨークで現役の学生の作品を競売にかけた例は、聞いたことがない」としている。
びょうぶは昨年に制作されたものだが、日本画技法と現代アートの融合が評価され、骨董(こっとう)品を中心とした日韓芸術品の競売に出された。日本画で伝統的に使われる鉱石などを粉状にした「岩絵の具」のほか、接着剤として天然のにかわを用い、銀箔(ぎんぱく)が貼られたびょうぶに、単なる落書きではないストリートアートで街の一コマを表現した。
愛知県みよし市で育った高橋さんは、県立高校の美術科で日本画の教師に3年間師事し、東京芸大で技に磨きを掛けた。「アートは、歴史における今を未来に向けて表現する役割がある。街はその時代を表す上で象徴的だ」と説明。日本画の画材による創作は手間がかかるが「画材を捨てず、自分の好きな現代アートの表現を追求したい」と力強く語った。(2022/09/21-05:40)
Artwork by Japanese Student Sells for 11,340 Dlrs at Christie's
A folding screen with a painting created by a Japanese student of a Tokyo University of the Arts graduate school fetched 11,340 dollars at an auction held in New York by Christie's on Tuesday.
Kenta Takahashi, 26, described a scene in a city as a work of modern art using techniques of traditional Japanese painting.
It is believed to be unprecedented for Christie's to have auctioned a work by a student in New York, an official of the auction house said.
Highly acclaimed for representing the fusion of techniques of traditional Japanese painting and modern art, Takahashi's work, A Piece of the City," created last year, was put up for auction as part of a series of Japanese and Korean artworks including antiques.
Using mineral pigments, made of powdered minerals and traditionally used in Japanese-style paintings, as well as natural glue, Takahashi drew the street art-style painting on the folding screen covered with silver leaf.
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