岸田首相、50カ国首脳級と会談へ 26~28日、国葬の意義アピール
岸田文雄首相は、安倍晋三元首相の国葬に伴って来日する約50カ国の首脳級と会談する方向で調整している。27日の国葬当日と前後1日ずつの3日間、東京・元赤坂の迎賓館を主な会場にマラソン「弔問外交」を展開。反対論が高まり続ける中、国葬開催の意義としてアピールしたい考えだ。
松野博一官房長官は20日の記者会見で、「可能な限り首脳会談を実施し、安倍氏が培った外交的遺産を受け継ぎ、発展させる意思を内外に示したい」と強調した。
首相周辺らによると、3日間のうち多い日は約20の会談を想定している。1カ国に割けるのは10~15分ほどで、首相が要人の待つ二つの部屋を行き来する。相手国の情勢については、部屋を移る途中に事務方から説明を受けるという。
既に来日が発表されているのは、米国のハリス副大統領や英国のメイ元首相、フランスのサルコジ元大統領ら。先進7カ国(G7)の現職首脳ではカナダのトルドー首相が参列。中国に対抗するため安倍氏が推進した日米豪印の枠組み「クアッド」からは、インドのモディ、オーストラリアのアルバニージー両首相が姿を見せる。
周辺国・地域を見ると、韓国は韓悳洙首相が出席予定。中国はまだ発表していない。ウクライナ侵攻を受け、日本政府が制裁対象としたロシアのプーチン大統領は来日しない。台湾は蘇嘉全・前立法院長(国会議長)らが参列するが、中国が反発している。
首相は国葬を決断した理由の一つとして「諸外国からの多数の参列希望に礼節を持って応える」ことを挙げる。世論の反発を和らげる数少ない材料になり得ると見ており、周辺は「名前を出せる要人は事前にどんどん出す」と語った。(2022/09/21-07:08)
Kishida to Meet Leaders of 50 Nations in Funeral Diplomacy
Arrangements are underway for Japanese Prime Minister Fumio Kishida to hold talks with leaders of about 50 countries who will attend the Sept. 27 state funeral for former Prime Minister Shinzo Abe.
Kishida is expected to meet the leaders mainly at the State Guest House in Tokyo's Motoakasaka district, or Akasaka Palace, for three days from Monday.
He apparently hopes to impress the public with the significance of the state funeral as an opportunity for so-called funeral diplomacy as he faces strong public opposition to the event.
The government "wants to hold as many summit meetings as possible to show people in and outside the country a resolve to inherit the diplomatic assets left by Abe and develop them," Chief Cabinet Secretary Hirokazu Matsuno told a press conference Tuesday.
Kishida is planning to hold up to around 20 rounds of talks a day during the three-day period, sources close to the prime minister said.
最新ニュース
-
石川柊、新球種に意欲=プロ野球・ロッテ
-
学校の対応「不適切」=生徒自殺、校長ら減給処分―千葉県教委
-
参政党、参院選に7新人
-
主幹事の大和証券もCM見送り=「フジテレビ離れ」止まらず
-
小田凱人が準決勝進出=上地結衣も4強―全豪テニス車いす
写真特集
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕