国葬差し止め訴訟、却下 「訴えは不適法」―東京地裁
安倍晋三元首相の国葬は憲法違反だとして、学者らの呼び掛けに応じ、市民計576人が国に差し止めを求めた訴訟で、東京地裁(岡田幸人裁判長)は「訴えは不適法」として口頭弁論を開くことなく却下する判決を出した。市民側が12日記者会見し、明らかにした。
判決は9日付。岡田裁判長は、予算執行の差し止め申し立てを可能とする根拠法は存在しないと指摘した。仮差し止めの申し立てについても同様に却下した。
国葬実施の閣議決定については「国民に何らかの行動を義務付けたり、権利義務を形成したりするものではない」と判断。弔意の強制につながるとの市民側の主張は、「国民の意に反して、弔意やこれに沿った行動を強制する効果があると解すことはできない」と退けた。
市民側が精神的苦痛を受けたとして、1人当たり100円の慰謝料を求めた損害賠償請求訴訟は、東京地裁の別の裁判部で審理が継続される。
記者会見した弁護団の大口昭彦弁護士は「国葬に根拠法令がないと指摘されているのに、(根拠)法令がないから判断できないというのは矛盾している」と語った。(2022/09/12-16:37)
Tokyo Court Dismisses Petition against Abe State Funeral
Tokyo District Court has dismissed a petition against the Sept. 27 state funeral for former Prime Minister Shinzo Abe without holding a hearing.
In the petition, led by academic people, 576 citizens sued the government in order to block the funeral, claiming that such an event would violate the Constitution.
In a ruling dated Friday, Presiding Judge Yukito Okada declared that there is no law enabling a halt to state budget implementation through a petition, a team of lawyers for the plaintiffs said Monday.
Okada also rejected the plaintiffs' claim that the government's decision to hold the funeral would lead to a situation in which the public is obliged to mourn the death of Abe.
Meanwhile, a different section of the court will continue to examine a damages claim seeking 100 yen in consolation money per plaintiff filed by the citizens' side.
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