2022.09.01 13:31Nation

食品値上げ、年間2万品突破 今秋ピーク、収束見えず

 食品の値上げが今秋の予定分を含め、年内の累計で2万品目を突破した。主要食品メーカーの値上げ動向をまとめた帝国データバンクの最新集計で判明した。9~11月の3カ月間に予定されている値上げは計1万品目に迫る勢いで、記録的な「値上げの秋」になる見通し。原材料価格の高騰は収束しておらず、値上げは来年も続く可能性がある。
 9月の値上げは2424品目。1日以降、雪印メグミルクの「ネオソフト」(300グラム)は約43円上がり389円程度になる。はごろもフーズの「シーチキンLフレーク」(70グラム)は11円アップの216円。
 菓子類の値上げも多い。カルビーの「ポテトチップス」は、うすしお味(60グラム)が約15円高い155円前後に、江崎グリコの「ポッキーチョコレート」は9円高い171円になる。井村屋は人気アイスの「あずきバー」を1本86円へ11円上げる。
 10月には価格改定が加速し、月間で今年最多となる6532品目の値上げが計画されている。
 食料品の価格高騰対策として、政府は10月以降、輸入小麦を国内製粉会社に売り渡す価格を据え置き、パンや麺類などの値上がり抑制を狙う。このため、値上げはいったん落ち着く可能性がある。
 しかし、中小の食品メーカーや配送業者の中には取引先からコストの吸収を求められ、価格転嫁できずにいる企業もある。相次ぐ値上げで家計が節約志向を強めた結果、スーパー側も「1人当たりの購入点数が減った」「特売品しか売れない」などと余裕がなくなっている。
 値上げの背景にある原材料価格高騰や原油高、円安が長引き、電気代や燃料費は高止まりしている。帝国データの担当者は「コストの吸収にはいずれ限界が来る」と指摘、食品の値上げは来年も続くとの見方を示す。(2022/09/01-13:31)

2022.09.01 13:31Nation

Japan Food Price Hikes to Affect over 20,000 Products in 2022


Over 20,000 food products are set to face price hikes this year, the latest tally by credit research company Teikoku Databank Ltd. has shown.
   The prices of nearly 10,000 items are expected to be raised over the three months from September in an unusually big wave of price hikes.
   Amid prolonged surges in materials costs, price markups may continue next year.
   This month, the prices of 2,424 items are set to go up.
   Megmilk Snow Brand Co.'s "Neosoft" margarine is slated to cost around 389 yen for a 300-gram pack, up by about 43 yen. The price of Hagoromo Foods Corp.'s Sea Chicken L Flake canned tuna will rise by 11 yen to 216 yen per 70-gram can.

最新ニュース

写真特集

最新動画