2022.07.26 20:45Nation

技能実習生、過半数が来日前に借金 平均54万円、入管庁が初調査

 出入国在留管理庁は26日、外国人技能実習生が来日するために支払う費用負担に関する初の実態調査の結果を公表した。それによると、来日前に出身国で借金をした実習生の割合は54.7%に上り、平均額は54万7788円だった。
 技能実習制度をめぐっては、実習生が出身国の送り出し機関などに「手数料」や「保証金」を支払うため多額の借金を負い、それが日本国内での失踪や不法就労につながっていると指摘されている。
 調査は入管庁と「外国人技能実習機構」が昨年12月10日から今年4月末にかけて実習制度の運用状況を検査した際に併せて実施。2184人から有効な回答を得た。
 来日前に借金をしているかどうか尋ねた質問には2107人が答え、このうち54.7%に当たる1152人が「はい」、残り955人が「いいえ」だった。借金の平均額を国籍別に見ると、ベトナムが67万4480円で最多。カンボジアの56万6889円、中国の52万8847円が続いた。
 来日前に送り出し機関か仲介業者、またはその両方に対して支払った金額については1369人が答えた。平均は54万2311円。国籍別の上位三つはベトナム68万8143円、中国59万1777円、カンボジア57万3607円だった。入管庁はベトナムに関し、「不当に高額な手数料を徴収する送り出し機関などがある」と分析している。
 日本にいる外国人技能実習生は昨年末時点で27万6123人。古川禎久法相は制度の見直しを検討する内部の勉強会を設置しており、有識者との意見交換を踏まえた論点整理を月内にも公表する。入管庁はその後の議論を進めるに当たり、調査結果を活用する考えだ。(2022/07/26-20:45)

2022.07.26 20:45Nation

Majority of Trainees in Debt before Arriving in Japan


A majority of foreign technical trainees borrowed money before coming to Japan, an Immigration Services Agency survey showed Tuesday.
   The first survey on costs paid by foreign technical trainees to come to Japan found that 54.7 pct of the surveyed trainees were in debt before their departure, with the average amount reaching 547,788 yen.
   Many applicants to Japan's technical intern training program borrow a lot of money to pay commissions and deposits to related institutions in their countries.
   Such heavy debts tend to make their lives difficult after their arrival in Japan, leading some trainees to disappear or work illegally, critics say.
   The survey was conducted by the agency and the Organization for Technical Intern Training from Dec. 10 last year to the end of April this year. Valid answers came from 2,184 people.

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