3遺体の引き渡し難航 身元確認へロシア側と協議―知床事故、23日で3カ月
北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故は23日で発生から3カ月。14人の死亡が確認され、依然として12人の行方が分かっていない。北方領土・国後島やロシア・サハリンでは乗船者とみられる3人の遺体が見つかり、日本側は遺体の引き渡しを求めているが、ロシア側との調整は難航。日ロ両政府間で協議が続いている。
第1管区海上保安本部(小樽市)は事故発生後から連日24時間態勢で捜索を続けているが、4月28日を最後に日本側では発見には至っていない。道警は発生3カ月に合わせ、26~28日に集中捜索を行う。
海上保安庁関係者によると、ロシア側でのDNA型鑑定の結果、国後島で見つかった男女2人は甲板員曽山聖さん=事故当時(27)=と乗客だった北海道北見市の女性、サハリンで見つかった男性は道内の男性と、それぞれDNA型が一致。3人の遺体は引き渡し後、日本で改めてDNA型鑑定を行い、身元を確認する予定だが、引き渡し方法についてロシア側が難色を示し、調整が難航しているという。
地元の斜里町には事故後、全国から寄付金が届き、5月末で約1200万円に達した。町は新設した基金に積み立て、捜索に当たる漁船の燃料費などに充てる。
事故は4月23日に発生。国土交通省は6月に運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の事業許可を取り消し、同本部は桂田精一社長(59)らを業務上過失致死容疑で捜査している。国交省関係者によると、運輸安全委員会はカズワンの船体調査を行った。(2022/07/22-21:22)
3 Bodies Still Kept by Russia 3 Months after Tour Boat Sinking
Despite Japan's request, Russia has not yet handed over three bodies of people who were believed to be aboard the Kazu I tour boat, which sank off the Shiretoko Peninsula of Hokkaido, northernmost Japan, in April.
The Japanese and Russian governments are still negotiating the handover of the bodies discovered on the Russian island of Sakhalin and Kunashiri Island, one of the four Russian-held islands claimed by Japan.
At issue is how to turn over the bodies to Japan, informed sources said.
According to sources at the Japan Coast Guard, Russian tests have shown that the DNA types of two bodies found on Kunashiri matched those of 27-year-old male crew member Akira Soyama and a female passenger from the Hokkaido city of Kitami, respectively, and the DNA type of the body discovered on Sakhalin matched that of a Hokkaido man.
To finally confirm their identities, DNA type tests will be conducted again after they are brought back to Japan, the sources noted.
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