古いカセットボンベに注意 劣化でガス漏れ恐れ―国民生活センター
年末年始の鍋パーティーなどで使用することも多いカセットボンベ。手軽で利便性が高いが、製造から長期間経過していたり保管環境が悪かったりすると、内部のパッキンが劣化してガス漏れする恐れがあり、国民生活センターが注意を呼び掛けている。
同センターによると、2019年10月までの約6年間に寄せられたカセットボンベに関する相談は283件。うち64件がガス漏れについてで、36件では炎が上がった。全治1週間ほどのやけどを負った事例もあった。
カセットボンベには気密性を保つためゴムパッキンが内蔵されているが、経年劣化で硬化するとガス漏れが発生しやすくなる。変形やさびによるガス漏れも起こる。
17年には群馬県の50代女性が、災害時用に備えていたボンベを外見に変化がないため使用したところ、差し込み口付近から20センチほどの炎が上がる事例があった。16年には、秋田県の60代男性がこたつ上のカセットコンロに鍋を置き点火したところ、炎が上がった。
13年10月以降に国内製造されたカセットボンベについては、缶の底に製造時期を表示するよう業界内で統一されたが、それ以前の物は非表示の場合がある。同センターは「使用期限の目安は製造から7年。屋外など保管環境が悪いと5年程度でもガス漏れする恐れがある」としている。(2019/12/28-13:42)
Old Gas Cartridges May Cause Gas Leaks
The National Consumer Affairs Center of Japan is warning about using old gas cartridges in portable stoves, often brought out during the year-end and New Year holiday period to cook "nabe" hot pot dishes.
Gas cartridges may cause leaks if stored for a long time or in bad conditions, the center said.
Over the six years to October 2019, the center received 283 reports of accidents related to such cartridges, including 64 cases of gas leakage and 36 cases of fire.
In one case, a person suffered burns that took about a week to heal.
Rubber seals are used to ensure the cartridges are airtight. But they deteriorate and harden over time, becoming more likely to cause gas leaks.
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