石川で震度6弱 活発な地震活動、今後も注意―6人けが、津波なし・気象庁
19日午後3時8分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、同県珠洲市で震度6弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは13キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は5.4と推定される。津波はなかった。
県によると、1人が手首を骨折し、5人が軽傷を負ったという。
気象庁の鎌谷紀子地震津波監視課長は記者会見し、「この地域では1年以上地震活動が続いている。当面継続すると考えられ、注意してほしい」と呼び掛けた。
北陸電力によると、志賀原発1、2号機(同県志賀町、いずれも運転停止中)に異常は確認されていない。
能登半島の北東部では2020年12月ごろから地震活動が活発になり、震度1以上の地震は今回も含め150回以上観測。昨年9月16日には珠洲市で震度5弱を観測するM5.1の地震が起きた。国土地理院によると、同市の観測点では累積で約4センチの隆起や南南東へ1.6センチ程度の水平移動が起き、地殻変動が続いている。
鎌谷課長は地震活動の原因について、「政府の地震調査委員会でも検討されているが、特定に至っていない」と説明。金沢大の平松良浩教授は地下十数キロに水などの流体があり、圧力が高まっているとの見方を示している。
石川県で震度6弱以上の地震が起きたのは、07年に七尾市や輪島市などで震度6強を観測した能登半島地震(M6.9)以来。この地震は同半島西方沖に延びる活断層の一部が関与した可能性が高いと評価されている。
主な各地の震度は次の通り。
震度6弱=石川県珠洲市
震度5弱=石川県能登町
震度4=石川県輪島市
震度3=新潟県上越市、富山県氷見市、石川県七尾市、福井県あわら市。(2022/06/19-23:16)
Strong Quake Hits Japan's Ishikawa Pref.; Tsunami Unlikely
A powerful earthquake jolted the central Japan prefecture of Ishikawa on Sunday afternoon, the Japan Meteorological Agency said.
The temblor struck around 3:08 p.m. (6:08 a.m. GMT), measuring lower 6, the third-highest level on Japan's seismic intensity scale, in the prefecture's Noto region, according to the agency.
The quake is unlikely to cause a tsunami, the agency said.
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