養育費の目安、16年ぶり改定 月1万~2万円増額ケースも―最高裁
最高裁の司法研修所は、離婚裁判などで広く使われている養育費算定表の改定版を公表した。改定は16年ぶり。税制の変化などを加味し、両親の年収によっては、以前より月1万~2万円増額するケースもある。
算定表は、子どもの年齢を0~14歳と15歳以上で分け、人数と両親の年収に応じた養育費の目安を示したもの。改定版では、支払う側の年収が500万円、受け取る側の年収が200万円で14歳の子ども1人と暮らす場合、これまでの「2万~4万円」から「4万~6万円」に増える。受け取る側の状況が同じでも、支払う側の年収が400万円の場合は従来の「2万~4万円」と変わらない。
改定作業は東京、大阪両家裁の4人の裁判官に委嘱した。算定表は養育費算出を簡便化するための目安で、司法研修所は「改定版の公表そのものは、既に決まっている養育費を変更すべき事情には当たらない」としている。
従来の算定表は2003年4月に有志の裁判官らが法律雑誌に公表したが、日弁連が「最低生活水準すら満たさず、低額過ぎる」と独自の算定表を発表するなど、批判が出ていた。
16年度の厚生労働省の一人親調査によると、母子世帯が受け取っている養育費は平均月約4万3000円。42%強が離婚時に養育費を取り決めていたが、その後支払われなくなるケースも多く、「現在も受け取っている」と回答したのは全体の24%にとどまっていた。(2019/12/23-06:07)
Japan Revises Child Support Payments Guidelines
A Japanese Supreme Court institution has released a revised version of its guidelines for determining the amount of child support that are widely used in divorce lawsuits in the country.
The revision to the guidelines, made based on taxation system changes and other factors, was the first in 16 years.
The amount of monthly child support may increase by some 10,000 yen to 20,000 yen depending on the parents' income levels under the new standards, released by the Legal Training and Research Institute of Japan of the Supreme Court.
The guidelines classify children into two groups--one aged up to 14 and the other aged 15 years old or older--and show the recommended amount of child support based on the number of children and income of their parents.
The revised guidelines, for example, call on a non-custodial parent with annual income of 5 million yen to pay between 40,000 yen and 60,000 yen to a parent who raises a 14-year-old child and annually earns 2 million yen in income. The range of child support is up from 20,000-40,000 yen under the old guidelines.
最新ニュース
-
名古屋市長に広沢氏初当選=与野党推薦候補ら破る
-
鹿児島市長に下鶴氏再選=共産系新人破る
-
日本、打線が沈黙=21歳左腕を攻略できず―野球プレミア12
-
野球プレミア12・ひとこと
-
来年3月にオランダ強化試合=侍ジャパン
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕