血液型異なる生体肺移植 10代女性に世界初、経過良好―京大
京都大医学部付属病院は12日、10代女性に血液型の異なる父親の肺を移植する手術を実施したと発表した。経過は良好で、女性は既に退院したという。同病院によると、血液型が異なる生体肺移植は世界で初めて。
同病院によると、女性は幼少期に白血病となり、骨髄移植後に閉塞(へいそく)性細気管支炎を発症。昨年9月から人工呼吸器が必要な状態となり、生体肺移植を決めた。
女性の体格から2人のドナー(臓器提供者)が必要となったため、父親と母親からそれぞれ肺の一部を2月に移植した。女性と母親の血液型はO型だったが、父親はB型だったことから、拒絶反応を抑える投薬を実施。手術後に拒絶反応が生じたが、ステロイドによる治療で回復した。人工呼吸器は不要となり、自力で歩けるようになったという。
血液型が不適合の生体移植は肝臓や腎臓で定着しているが、肺は拒絶反応が起こりやすい。これまでは脳死肺移植を待つしかなかったといい、執刀した伊達洋至教授は「血液型が適合するドナーが2人いない患者でも救命の可能性がある治療だ」と話した。(2022/04/12-18:33)
Japan Succeeds in Lung Transplant Involving 2 Blood Types
Kyoto University Hospital has said that it succeeded in a live lung transplant involving two different blood types for the first time in the world.
A girl aged between 10 and 19 received a section of the lungs of her father with a blood type different from her own, the hospital in the western Japan city of Kyoto said Tuesday.
The recipient is in stable condition and has already left the hospital.
She developed obstructive bronchitis following bone marrow transplants for treating leukemia in her early childhood. She received the latest operation after becoming dependent on an artificial respirator last September.
As her physical constitution required two donors, parts of the lungs of her father and mother were transplanted in February this year.
最新ニュース
-
韓国政局・識者談話
-
芥川賞に安堂さんと鈴木さん
-
ガソリン、5円上昇へ=補助金、16日に縮小―経産省
-
逆送の少年4人起訴=強盗致死罪など、大学生暴行死―札幌地検
-
2年連続のマイナス成長=独GDP、0.2%減―24年
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕