2019.12.17 22:20Nation

東京五輪聖火リレー第1走者はなでしこ ルート詳細発表―日本泳法など特殊な走行も

東京五輪の聖火リレー第1走者に決まり、記者会見でトーチを手にする、なでしこジャパンのW杯優勝メンバー、岩清水梓さん(前列中央)と佐々木則夫前監督(同右から2人目)ら=17日午後、東京都中央区

東京五輪の聖火リレー第1走者に決まり、記者会見でトーチを手にする、なでしこジャパンのW杯優勝メンバー、岩清水梓さん(前列中央)と佐々木則夫前監督(同右から2人目)ら=17日午後、東京都中央区

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、来年3月26日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)から出発する五輪聖火リレーの第1走者を、11年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)を制した日本代表(なでしこジャパン)が務めると発表した。
 組織委は、主将を務めた澤穂希さんら当時の代表21人と佐々木則夫監督の計22人が走る方向で調整している。Jヴィレッジの9番ピッチをスタートし、約200メートルの距離を一つのトーチを持って全員で走る予定。
 Jヴィレッジは11年3月11日に発生した東日本大震災の際、東京電力福島第1原発事故の対応拠点となった。なでしこジャパンは震災4カ月後の女子W杯で優勝。復興を掲げる東京大会の理念にふさわしいことから第1走者に選ばれた。
 聖火リレーは121日間で47都道府県の858市区町村を回る。組織委は調整中の札幌市、東京都の島しょ部などを除く各都道府県ルートの出発地と到着地を公表。五輪聖火ランナーの候補者に対し、25日以降に正式決定の通知を送る。
 リレーには、通常と異なる特殊な走行手段も含まれた。大分県臼杵市と広島市平和記念公園内で行われる日本泳法によるリレーは五輪史上初。
 福島県猪苗代町はスキー、沖縄県座間味村は伝統漁船のサバニ、白神山地のある青森県西目屋村はカヌーで聖火をつなぐ。鉄道では栃木県茂木町でSLと並走するほか、岩手県普代村・野田村の三陸鉄道リアス線などで実施。他にロープウエー、ケーブルカー、自転車、馬を使ったリレーも行われる。 
 ◇スポーツ関係の主な聖火ランナー
 【栃木】田臥勇太(バスケットボール選手)

 【群馬】猪谷千春(スキー・コルティナダンペッツォ五輪銀メダリスト、元IOC委員)
 【愛知】楢崎正剛(サッカー元日本代表)宇野昌磨(フィギュアスケート平昌五輪銀メダリスト)
 【大阪】寺川綾(競泳ロンドン五輪銅メダリスト)井戸川絹子(女子バレーボール1964年東京五輪金メダリスト)
 【宮崎】井上康生(柔道日本男子監督、シドニー五輪金メダリスト)
 【沖縄】具志堅用高(ボクシング元世界王者)
 【熊本】末続慎吾(陸上北京五輪銀メダリスト)陣内貴美子(バドミントン元日本代表)
 【佐賀】古賀稔彦(柔道バルセロナ五輪金メダリスト)
 【広島】金藤理絵(競泳リオデジャネイロ五輪金メダリスト)新井貴浩(プロ野球元広島)

 【兵庫】朝原宣治(陸上北京五輪銀メダリスト)
 【滋賀】武豊(競馬騎手)
 【新潟】中村真衣(競泳シドニー五輪銀メダリスト)
 【青森】斎藤春香(ソフトボール北京五輪監督)
 【神奈川】アレックス・ラミレス(プロ野球DeNA監督)具志堅幸司(体操ロサンゼルス五輪金メダリスト)
 【茨城】飯島秀雄(陸上元100メートル日本記録保持者、1964年東京五輪出場)小林孝至(レスリングソウル五輪金メダリスト)鈴木桂治(柔道アテネ五輪金メダリスト)畑岡奈紗(プロゴルファー)
 【埼玉】堀越正己(ラグビー元日本代表)
 【東京】原辰徳(プロ野球巨人監督)(2019/12/17-22:20)

2019.12.17 22:20Nation

"Nadeshiko Japan" to Kick Off 2020 Olympic Torch Relay


Members of the "Nadeshiko Japan" national soccer team that won the FIFA Women's World Cup in 2011 will kick off the 2020 Olympic torch relay, the Tokyo Games organizing committee said Tuesday.
   The committee is considering the idea that Homare Sawa, captain of the team at the time of the World Cup in Germany, and 20 other then members plus then coach Norio Sasaki will serve as the first torch relay runner group.
   The relay will start on March 26 next year from the J-Village national sports training center in Fukushima Prefecture. J-Village was used as a base to deal with the 2011 nuclear accident at Tokyo Electric Power Company Holdings Inc.'s Fukushima No. 1 power plant.
   Nadeshiko Japan won the World Cup four months after the March 2011 earthquake and tsunami, which mainly hit northeastern Japan and triggered the nuclear accident.
   The relay will travel through 858 municipalities in Japan's 47 prefectures over 121 days. Further details of the route were also announced Tuesday.

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