2022.03.30 18:10Nation

東名あおり、懲役18年求刑 検察「執拗、悪質」―4人死傷差し戻し審・横浜地裁

 神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、「あおり運転」により乗用車を停車させ、トラックの追突事故で一家4人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた無職石橋和歩被告(30)の差し戻し裁判員裁判の論告求刑公判が30日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、検察側は懲役18年を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張し、結審した。判決は6月6日。
 論告で検察側は、被告車両の位置情報や長女(20)らの証言から、被告が高速上で減速などを不自然に繰り返して4回の妨害運転をしており、危険運転罪の成立は明らかと主張。「執拗(しつよう)、悪質な行為で、再犯も懸念される」と指摘した。弁護側は、証言が一部変遷し信用性が低いとし、4回の妨害運転をしたとは言い切れないと反論。一家の死傷は、追突した後続の大型トラックによる無謀運転が原因だと主張した。
 被告は最終意見陳述で「事故になるような危険な運転はしていないです」と述べた。
 論告求刑に先立つ意見陳述で、亡くなった萩山友香さん=当時(39)=の父親(76)は「(被告は)家族の幸せを奪った。一日でも早く、一日でも長く刑に服してほしい」と訴えた。
 起訴状によると、石橋被告は17年6月5日夜、パーキングエリアで萩山嘉久さん=当時(45)=に駐車方法を非難されたことに憤慨し、一家の車の進路をふさぐなどの運転を繰り返し、追い越し車線上に停車させて追突事故を誘発。萩山さん夫妻を死亡させ、娘2人にけがをさせたとされる。
 一審横浜地裁は18年、危険運転罪の成立を認め懲役18年を言い渡した。東京高裁も19年、同罪の成立を認定する一方、訴訟手続きの法令違反を理由に一審判決を破棄し、審理を差し戻していた。(2022/03/30-18:10)

2022.03.30 18:10Nation

18 Years Sought for Man over 2017 Fatal Road Rage Case


Japanese public prosecutors on Wednesday sought 18 years in prison for a 30-year-old man over a 2017 high-profile fatal expressway road rage case.
   The prison term was sought for Kazuho Ishibashi, accused of dangerous driving resulting in death and injury and other charges, at Yokohama District Court in Kanagawa Prefecture, south of Tokyo.
   In the road rage incident, which occurred on a section of the Tomei Expressway in the Kanagawa town of Oi on the night of June 5, 2017, Yoshihisa Hagiyama, then 45, and his wife were killed, and their two daughters suffered injuries.
   According to the indictment, Ishibashi was infuriated by Hagiyama's criticism of his parking manner in an expressway rest area. He later blocked the course of Hagiyama's car repeatedly, forcing it to stop on the fast lane of the expressway and be rear-ended by a large truck.

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