「可能性高まらず」=南海トラフ、基準未満―気象庁
日向灘を震源とする最大震度5弱の地震について、南海トラフ地震との関連を調べていた気象庁の評価検討会は13日、調査を終了した。14日午前0時15分から会見した平田直評価検討会会長(東京大名誉教授)は、「平常時と比べて南海トラフ地震の発生可能性が相対的に高まったと考えられる現象ではなかった」と結論付けた。
今回の地震は、気象庁が速報性を重視して計算する「気象庁マグニチュード(Mj)」で6.9(後に6.6に更新)だったが、評価検討会は地震の規模をより正確に捉えられるモーメントマグニチュード(Mw)で6.7と判断。巨大地震注意の発表基準は7.0以上のため、平田会長は「基準に至らなかった」と説明した。
また、マグニチュード以外にも、南海トラフのプレートに変化を示すひずみなどは観測されなかったという。
その一方で、南海トラフ地震は「いつ発生してもおかしくない」と強調し、「決して安心することなく引き続き地震対策に留意してほしい」と呼び掛けた。
[時事通信社]
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