2022.03.25 07:49Nation

ウクライナ人道決議採択 140カ国賛成、ロシア再び孤立―国連総会

 【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は24日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる緊急特別会合で、深刻化する人道危機を「ロシアによる敵対行為の悲惨な結果」として遺憾の意を表明し、民間人保護などを求める米欧主導の人道決議案を140カ国の賛成多数で採択した。ロシアなど5カ国が反対し、中国やインドなど38カ国が棄権した。
 今回のウクライナ侵攻を受けた国連総会決議の採択は、2日のロシア非難決議に続き2回目。安保理決議と異なり法的拘束力はないが、141カ国が賛成した前回と同程度の支持が集まり、ロシアの国際的孤立を改めて浮き彫りにした。
 強い賛同を示す共同提案国は、日本を含む90カ国に上った。採決では、前回棄権したバングラデシュやイラクなど4カ国が賛成に回ったが、ブルネイやソマリアなど5カ国が、賛成から棄権や無投票となった。反対は前回と同じロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアだった。
 トーマスグリーンフィールド米国連大使は、決議採択を「きょう、世界は(ロシアの)プーチン大統領による不当でいわれのない侵攻を前に、再び団結した」と歓迎した。ロシアのネベンジャ国連大使は「ロシアを非難するためだけの偽りの決議だ」と反発した。
 会合では「コンセンサス(議場の総意)での採択が必要だ」と主張する南アフリカが、ロシアに言及しない独自の人道決議案を提出した。ロシアや中国などが支持したが、ウクライナのキスリツァ国連大使が「一切相談を受けていない」と異議を申し立て、採決に付すかどうかを問う投票を実施。反対が賛成を上回り、採決されず廃案となった。(2022/03/25-07:49)

2022.03.25 07:49Nation

U.N. OKs Resolution Demanding Civilian Protection in Ukraine


The U.N. General Assembly on Thursday adopted a resolution demanding civilian protection and humanitarian access in Ukraine, where military attacks by Russia are going on.
   The resolution, cosponsored by 90 nations including Japan, received 140 votes in favor and five against, highlighting Russia's isolation in the international community as did a General Assembly resolution to denounce the Russian invasion adopted on March 2.
   The five opponents were Russia, Belarus, North Korea, Syria and Eritrea, all of which also voted against the March 2 resolution.
   This time, China, India and 36 others abstained from voting. Of those that abstained in the March 2 vote, four nations including Bangladesh and Iraq supported Thursday's resolution.
   Meanwhile, Brunei, Somalia and three other nations that voted for the March 2 resolution switched to abstention or absence from voting.

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