先進技術で子育て負担軽減 「ベビーテック」普及支援―経産省
経済産業省は、人工知能(AI)など先進技術で子育ての負担を減らす「ベビーテック」の普及支援に乗り出した。神奈川県小田原市と連携し実証事業を先月開始。関連する製品やサービスを市民に試してもらい、効果を検証する。共働き世帯が増加する中、仕事と育児を両立させやすい環境整備につなげる考えだ。
実証事業では、AIを活用して乳児の寝かし付けをサポートする機器を希望する市民に貸し出す。AIが乳児の泣き声を分析し、泣いている理由を判定したり、寝付きやすい音を出したりして、夜泣きの負担を減らす。妊娠・授乳期の女性に適切な薬の飲み合わせを案内するオンライン相談サービスも利用できる。
子育て中の親の不安や孤立を解消するため、地域の子育て情報を共有できるインターネット交流サイト(SNS)も開設。不要になった育児用品の譲り合いなどに利用してもらうことを想定している。今月13日には小田原市内で製品を紹介するイベントを開催し、訪れた市民らが9種類の製品やサービスを体験した。
経産省は25日まで事業を行う予定で、終了後に利用者へのアンケート調査を実施し、ニーズなどを分析する。結果を踏まえ、さらなる普及策を検討する方針だ。
ベビーテックは、英語の「Baby(赤ちゃん)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語。ベビーカーの利用者に、階段や乗り換えが少ないルートを案内するアプリや、乳児の様子を見守るモニター、幼児食の宅配サービスなどが実用化されている。(2022/02/20-06:34)
Japan Promoting "Babytech" to Make Child-Rearing Easier
Japan's industry ministry has started promoting "babytech" products and services, which utilize advanced technologies to ease the burden of child-rearing.
Last month, the ministry and the city of Odawara, Kanagawa Prefecture, south of Tokyo, launched a joint demonstration project to have residents try babytech products and services to confirm how effective they are.
With dual-income households increasing, the ministry hopes to make it easier for people to balance work and child-rearing through the use of babytech, a portmanteau of baby and technology.
In the project, Odawara residents are lent a device that uses artificial intelligence technology to help put a baby to sleep and reduce the burden of dealing with nighttime crying.
Analyzing sounds of a baby crying, the AI device gives likely reasons why the baby is crying and produces sounds that would get the baby to sleep.
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