マレリ、再生へ私的整理検討 自動車部品大手、負債１．１兆円
自動車部品大手のマレリ（旧カルソニックカンセイ）が私的整理の一種、事業再生ＡＤＲ（裁判外紛争解決手続き）の申請に向け、取引銀行と調整に入ったことが１５日、分かった。日産自動車など取引先とも調整し、３月初めの申請を目指す。金融機関に対する負債額は総額１兆１０００億円に上り、債権放棄の対象となる可能性がある。
マレリは主要取引先の日産の業績低迷に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外自動車メーカーからの受注減少で収益が大幅に悪化した。複数の金融関係者によると、マレリは主要取引銀行のみずほ銀行に支援を要請。みずほ銀は三井住友銀行や三菱ＵＦＪ銀行など約３０の取引金融機関と調整を始めた。
マレリはＡＤＲ申請後、事業・資本の再構築や債権放棄を柱とした再生計画の策定を進める。当面の資金繰りのため、取引各行からつなぎ融資を受けることなども検討する。（2022/02/15-16:17）
Marelli Preparing to Launch Biz Rehab Process
Marelli Holdings Co., a struggling Japanese auto parts supplier, is preparing to launch out-of-court business rehabilitation procedures, sources familiar with the matter said Tuesday.
The company is in talks with creditor banks as well as clients including Nissan Motor Co. on filing for an alternative dispute resolution early next month, the sources said.
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