「4種以上、別々流入か」 国内のオミクロン株分析―感染研
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が国内に少なくとも4種類存在し、それぞれ別の経路で流入した可能性のあることが、国立感染症研究所の分析で15日までに分かった。うち3種類が全国に広がり、感染者急増につながったとみられる。
感染研は1月17日までに登録された国内2650例の全遺伝情報(ゲノム)を解析した。その結果、現在流行のオミクロン株「BA.1」系統について、昨年12月中旬以降に明らかになったものが少なくとも4種類あり、それぞれ別の経路で海外から入ったとみられることが判明した。
一つは12月下旬から関西地方で広く検出されたもので、欧州のものに近いが、現在は拡大が見られないという。感染研は「早期探知とクラスター(感染者集団)対策で収束していると考えられる」と指摘した。
残る3種類のうち、一つは現在主流のもので、米国で多く検出されるのと近いか同じだった。別の一つは九州で確認後、関東などに広がっており、米国や英国で検出される系統に近いか同じだった。最後の一つは関東や東北で感染が広がったもので、欧州やアジアで検出が多いものに近かった。(2022/02/15-13:35)
4 Omicron Types Likely Entered Japan Separately: Institute
At least four different types of the dominant omicron coronavirus variant exist in Japan, and they are likely to have entered the country through separate routes, the National Institute of Infectious Diseases has said.
Of the four, three have spread across Japan, apparently causing the current nationwide surge in COVID-19 cases, according to the institute.
After conducting genome analyses of 2,650 cases registered by Jan. 17, the institute confirmed at least four types of the currently dominant BA.1 omicron strain that appear to have entered the country separately in or after mid-December last year.
The first type, similar to one found in Europe and detected widely in the Kansai western Japan region from late December, is no longer spreading thanks to "early detection and measures against cluster infections," the institute said.
The second type is prevalent in Japan and is similar to or the same as a type found widely in the United States.
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