神奈川県文書、大量流出 廃棄委託の社員、ハードディスク転売
神奈川県庁で行政文書の管理に使われていたサーバーのハードディスク(HDD)が、インターネットオークションで転売され、個人情報を含む大量のデータが流出していたことが6日、県などへの取材で分かった。データ消去と廃棄を委託された業者の社員が消去前のHDDを不正に持ち出し、オークションサイトに出品していた。
HDDを持ち出していたのは、情報機器再利用会社「ブロードリンク」(東京都中央区)の40代男性社員。同社は防衛省や最高裁など官公庁や金融機関と取引がある。ブロード社幹部は取材に対し、社員が他にもHDDを複数持ち出したことを認めていることから、警視庁大森署に被害を相談したと明らかにした。
県などによると、サーバーのリース契約が終了したことから富士通リースにHDDを返却し、同社がデータ消去と廃棄をブロード社に委託していた。
本来ならブロード社のデータ消去室で復元不可能な形にするはずだったが、担当の社員が処理前に部屋から持ち出し、オークションサイトに出品。18台が落札、転売された。
半数は回収され自動車税申告書などの個人情報が残っていた。残る9台の転売先は分かっていないという。
ブロード社が先週、外部通報を受け、帰宅する社員の持ち物を抜き打ち検査したところ、複数のHDDを所持していたことが判明。社員が神奈川県のHDDと認識していたかは不明だが、複数の不正持ち出しを認めているという。(2019/12/06-12:23)
HDDs Believed to Contain Kanagawa Pref. Documents Sold Online
Hard disk drives believed to contain large amounts of data managed by Kanagawa Prefecture, including personal information, were auctioned off online, the prefectural government said Friday.
An employee of information device recycling company Broadlink Co., commissioned to erase the data and dispose of the HDDs, fraudulently took and sold the devices on an online auction site without deleting the data, according to the prefecture just south of Tokyo.
Of the 18 HDDs sold, nine were collected. The recovered disks stored personal information such as vehicle tax statements.
Meanwhile, the whereabouts of the other nine remain unknown. Their combined storage capacities are 27 terabytes.
The 18 HDDs were part of a server used to manage administrative documents.
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