2021.10.28 06:08Nation

投票意欲、高まるか 18歳選挙権―若者団体「手応え感じる」【21衆院選】

 2016年に選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられてから、今回の衆院選は4回目の大型国政選挙となる。10代、20代の投票率は低下傾向にあるが、新型コロナウイルス禍を機に「若者の意識が変わった」との見方が出ている。
 10代投票率は、16年参院選の46.78%から19年参院選は32.28%に急落。20代も35.60%から30.96%へと低下した。
 「生活に支障ないから、興味が湧かない」。東京都内の女子大学生は言う。一方、別の大学3年の女子学生はコロナ禍を経て「学びへの支援に税金を使って」と語る。
 若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」。代表を務める慶応大大学院生の能條桃子さん(23)は、仲間と共にインスタグラムを中心に政治や政策について発信する。団体立ち上げのきっかけは、若者の投票率が80%を超えるデンマークでの留学体験だ。「討論会で政治について語ることを楽しんでいた」と振り返り、同時に「日本の若者はこだわりがないのかな」と感じた。
 14日の衆院解散後、「どうやって投票するの?」などと選挙に関するさまざまなテーマで解説を投稿すると、フォロワー数は解散前の6万8000人から7万7000人に増えた。能條さんは「選挙をちゃんと考えたいという人は増えている」と、手応えを感じている。
 若者の政治参加意識の高まりを示す調査結果も出ている。日本財団が9月に行った17~19歳の1000人を対象にした調査。新型コロナ流行前と比べ、「政治や選挙が自分自身の生活にも影響すると感じる」機会について尋ねたところ、「減った」「少し減った」が計1割超だったのに対し、「増えた」は10%、「少し増えた」は24%だった。
 「SHIBUYA109ラボ」が7月、18~24歳を対象に投票意欲を尋ねた調査では、400人のうち46%が「必ず投票すると思う」と回答。「投票したいがまだ分からない」と合わせれば約8割に上った。いずれの担当者も「(コロナ禍で)若者の政治への関心は高まっている」と口をそろえる。
 能條さんは「SNSは若者の間で共有され、会話のきっかけにもなる。みんなが行くから自分も行くという雰囲気をつくりたい」と話した。(2021/10/28-06:08)

2021.10.28 06:08Nation

COVID-19 May Have Changed Youth's Attitude toward Politics


The novel coronavirus crisis may have changed the youth's attitude toward politics in Japan, raising expectations that many young people will go to the polls Sunday.
   The day's election for the House of Representatives, the all-important lower chamber of Japan's parliament, will be the fourth large-scale national election since the country's voting age was lowered from 20 to 18 in 2016.
   The voter turnout in the 2016 election for the House of Councillors, the upper chamber, came to 46.78 pct for 18- and 19-year-olds and 35.6 pct for those in their 20s.
   But the figures in the 2019 Upper House election plunged to 32.28 pct and 30.96 pct, respectively.
   "I have no interest (in voting) since my life is not affected," a female university student in Tokyo said.

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