中国人の対日印象、8年ぶり悪化 歴史問題や往来減が影響―世論調査
日中両国で8~9月に行われた共同世論調査で、日本の印象を「良くない」と答えた中国人は昨年比13.2ポイント増の66.1%となり、日本が尖閣諸島を国有化した翌年の2013年調査以来、8年ぶりに増加に転じた。日本の民間団体「言論NPO」などが20日、結果を公表した。
理由では「侵略の歴史を謝罪し反省していない」(77.5%)、「尖閣諸島をめぐる対立」(58.7%)が昨年同様、上位二つを占めた。また「一部の政治家の言動が不適切」が21%で、昨年比8.7ポイントの大幅増となった。
言論NPOの工藤泰志代表は、閣僚の靖国神社参拝などが「国民感情に火を付けた可能性は高い」と分析した。中国側の中国国際出版集団の高岸明副総裁は「一部の政治家が脅威論を唱え、台湾や香港など中国の内政問題で国民の反発を買っている」と述べた。
一方、中国の印象を「良くない」と答えた日本人は昨年比1.2ポイント増の90.9%と高止まりで、「良い」は同1.0ポイント減の9%だった。日中関係を「重要」とする回答は、両国で6~7割を維持した。
工藤氏は「米中対立で安全保障上の懸念が高まる中、政府間外交の努力がなく、両国民の不安が放置されている」と指摘。新型コロナウイルス禍で往来がなくなり、国民の直接交流が減ったことも影響していると説明した。(2021/10/20-17:55)
Chinese People's Impression of Japan Worsens: Survey
Chinese people's impression of Japan worsened this year for the first time in eight years, a joint survey conducted in Japan and China showed Wednesday.
The survey showed that 66.1 pct of Chinese people have a negative impression of Japan, up 13.2 percentage points from last year's survey.
This marked the first increase since 2013, a year after Japan nationalized the Senkaku Islands, an island chain in the East China Sea claimed by China.
The survey was conducted by Genron NPO, a Japanese nonprofit think tank, and China International Publishing Group between August and September.
On reasons for having a negative impression of Japan, 77.5 pct cited "a lack of apologies and remorse over a history of invasion" and 58.7 pct named "the dispute over the Senkaku Islands." These were the top two reasons as in the previous survey.
最新ニュース
-
輝き取り戻した一年=松山、新たな章へ―男子ゴルフ
-
トルコ外相がシリア訪問=指導者と会談、支援鮮明
-
大阪・四條畷市長選で電子投票=全国で8年ぶり、開票省力化
-
上皇さま、91歳に=国内外の動向に関心
-
悪天候で中止=W杯ジャンプ女子
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕