阿蘇山が中規模噴火 1キロ超の火砕流―警戒レベル3に・気象庁
20日午前11時43分ごろ、熊本県の阿蘇山の中岳第1火口が噴火した。火砕流が火口の西約1300メートルまで到達。噴煙が高さ約3500メートルまで立ち上り、周辺で火山灰が降った。
気象庁によると、大きな噴石が南方に約900メートル飛散。火山灰は南東方向に流れる見込みだ。同庁は警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口から約2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けた。
記者会見した尾崎友亮火山監視課長は、地殻変動の状況から、大量のマグマ上昇はなく中規模の噴火と指摘。一方で、「1、2週間で(警戒レベルを)下げられるようなスケールではない」との見方を示した。
総務省消防庁によると、人的被害などは確認されていない。登山者が16人いたが、無事下山したという。阿蘇山では2016年10月8日にも爆発的噴火が発生。気象庁は警戒レベルを3に上げたが、約2カ月後に引き下げた。(2021/10/20-17:38)
Mount Aso in Southwestern Japan Erupts
Mount Aso in Kumamoto Prefecture, southwestern Japan, erupted around 11:43 a.m. Wednesday (2:43 a.m. GMT), the Japan Meteorological Agency said.
A pyroclastic flow, a fast-moving flow of volcanic material and hot gas, traveled more than 1 kilometer from the vent, according to the agency.
The agency raised its volcanic warning for Mount Aso to Level 3, which bans entry into the mountain, from Level 2, which prohibits approach to the crater.
In response to the eruption, the government set up an information collection office at the crisis management center of the prime minister's office.
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