過去最大規模5兆4797億円 研究開発に集中投資―防衛省概算要求
防衛省は31日、2022年度予算の概算要求を発表した。総額は5兆4797億円で、21年度当初予算の5兆3422億円から2.6%増。要求段階で金額を示さない「事項要求」が含まれており、年末に編成する22年度予算案は最終的に過去最大となる見通しだ。従来の戦闘の様相を一変させる可能性がある「ゲーム・チェンジャー」と呼ばれる先端技術の研究開発に集中投資する。
研究開発費は21年度当初比1141億円増の3257億円で過去最大となった。高出力マイクロ波と呼ばれる電磁波を用いて小型無人機(ドローン)などの攻撃を無力化する実証実験に86億円、マッハ5を超える「極超音速誘導弾」の関連研究に39億円をそれぞれ充てるなど、ゲーム・チェンジャーとなり得る技術に関する予算が並んだ。
航空自衛隊F2戦闘機の後継となる次期戦闘機の開発については、機体やエンジンの設計・試作などに関する経費に1047億円を計上。次期戦闘機と連携する無人機の研究費も98億円積んだ。
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に替わる「イージス・システム搭載艦」については、陸上用のレーダーを艦艇で使用するための改修費58億円を計上。長射程化する「12式地対艦誘導弾(SSM)」を新たに艦艇と航空機に搭載するための事業にも着手する。費用高騰により停止していたF15戦闘機の改修事業も再開するが、予算額を示さない事項要求とした。(2021/08/31-15:25)
Japan Defense Ministry Seeks 5.5-T.-Yen Budget for FY 2022
Japan's Defense Ministry on Tuesday released its fiscal 2022 budget request totaling 5,479.7 billion yen, up 2.6 pct from its fiscal 2021 budget of 5,342.2 billion yen.
As the total amount does not reflect unspecified funds in the request, the ministry's fiscal 2022 budget is seen hitting a record high.
The budget request features a record 325.7 billion yen for research and development, up 114.1 billion yen from fiscal 2021, especially targeting game-changing technologies.
The ministry demanded 8.6 billion yen for testing the use of high-power microwaves to neutralize drone and other attacks and 3.9 billion yen for conducting hypersonic missile-related research.
Meanwhile, 104.7 billion yen is sought for the development of a new fighter jet to replace the Air Self-Defense Force's F-2 fighters, and 9.8 billion yen for research on drones to operate in tandem with the new fighter.
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