民間宇宙時代「目の当たりに」 野口聡一さんインタビュー
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終え、6月に帰国した野口聡一さん(56)が29日までにインタビューに応じた。米宇宙企業スペースXが開発した新型宇宙船クルードラゴンに搭乗した野口さんは「時代の変わり目。これからいろいろな企業がそれぞれのやり方で宇宙を征服していく」と述べ、民間主導の宇宙開発に期待を寄せた。
7月には米ヴァージン・ギャラクティック、米ブルーオリジンが相次いで宇宙飛行に成功。スペースXも含めた「宇宙旅行」の時代が幕を開けた。野口さんはかつての大航海時代になぞらえ、「機が熟すと一気に実例が増える。今まさに民間宇宙企業時代を目の当たりにしている」と話した。
これらの企業には米航空宇宙局(NASA)を引退した飛行士も関わっている。野口さんは「キャリアを生かすという意味で、(宇宙飛行士の)社会的なニーズは増えてくる。私の経験を買ってくれる旅行会社が出てきてくれるといい」と将来の「宇宙ツアーガイド」の夢を語った。
今後については、後輩飛行士や今秋に13年ぶりに募集される新人宇宙飛行士の支援を続けるとしながらも、「私自身も、もちろん宇宙に挑戦していく」と4度目の飛行に強い意欲を示した。
野口さんは昨年11月にクルードラゴン運用初号機で3度目となる宇宙飛行を経験。5カ月半にわたるISS滞在中、日本人最多となる4回目の船外活動を実施した。(2021/08/30-07:06)
INTERVIEW: Noguchi Shows Hopes for Private Space Exploration
Japanese astronaut Soichi Noguchi has expressed strong hopes for the private sector's role in future space exploration.
"We're at the start of a new age. Various companies will try to conquer space in their own ways," Noguchi, 56, said in a recent interview.
Noguchi returned to Japan in June after staying at the International Space Station for more than five months. He boarded a Crew Dragon spacecraft of U.S. space business Space Exploration Technologies Corp., or SpaceX, to travel to the ISS.
In July, U.S. companies Virgin Galactic Holdings Inc. and Blue Origin succeeded in suborbital space flights, ushering in a new era of space travel.
"Actual trips increase suddenly as soon as the time becomes ripe," Noguchi said, comparing the current situation to the Age of Discovery between the 15th and 17th centuries. "I guess we're witnessing the era of private-sector space companies."
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